原因不明の肺炎に対し、今後は中国渡航歴に関係なく新型コロナウイルスの検査が行われる(資料写真)=(聯合ニュース)
原因不明の肺炎に対し、今後は中国渡航歴に関係なく新型コロナウイルスの検査が行われる(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に関連し、韓国で原因不明の肺炎が発生した場合は中国への渡航歴がなくてもウイルス検査が受けられるようになる。

 

 鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長は5日、「最近東南アジアを通じて流入した(新型コロナウイルスによる肺炎の)患者が報告されている」とし、「原因不明の肺炎が発生した際には中国旅行歴がなくとも医師の判断に従って管轄の保健所に届け出た後、検査を行ってほしい」と呼び掛けた。

 日本、タイ、シンガポールなど中国以外の国を訪問し、帰国した後に新型コロナウイルスの感染が確認されるケースが相次いでいることを受けた措置だ。

 12人目の感染者(40代中国人男性)、16人目の感染者(40代韓国人女性)、17人目の感染者(30代韓国人男性)はそれぞれ日本、タイ、シンガポールに渡航し、韓国に帰国した後に感染が確認された。

 12人目の感染者は自ら病院を訪れるまで防疫当局の管理外にあり、16人目の感染者は発熱など肺炎の症状が出ていたにもかかわらず、中国への渡航歴がないため感染が疑われる患者に分類されなかった。17人目の感染者はシンガポールで出席した会議で感染者が出たという連絡を受け、韓国で診療所を訪れて感染が確認された。

 鄭本部長は「武漢市の封鎖措置が取られた1月23日から2週間目となる5日から6日以降の状況を注視する必要がある」とし、「病院では受診者の資格照会、海外旅行歴情報提供プログラム、医薬品安全使用サービスを通じて患者の海外渡航歴の確認を徹底的に行ってほしい」と述べた。


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