【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は2日、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、感染が疑われる症状がある87人を隔離して検査していると発表した。また、感染が確認された患者が接触した683人について経過を観察していると説明した。 感染が疑われた414人のうち、87人を除く327人は陰性と判定され隔離が解除された。 同本部はこの日、新型コロナウイルスによる肺炎患者が新たに3人増え、計15人になったと発表した。状態は全員安定しているという。 新たに感染が確認された13人目の患者は20代の韓国人男性で、政府が派遣したチャーター機の第1便で先月31日に帰国した。14人目の患者は40代の中国人女性で、1日に感染が確認された12人目の患者の妻。15人目の患者は40代の韓国人男性で、先月20日に4人目の患者と同じ旅客機で武漢から帰国した。 保健当局がこれまでに確認した感染者との接触者は683人に上る。11人目と13~15人目の感染者の接触者はまだ把握していないため、接触者はさらに増える見込みだ。 8人目患者の60代の韓国人女性が接触した人は72人で、このうち3人に感染が疑われる症状があったが、2人は陰性と判定された。残る1人は検査中だ。 この女性は症状が出た後に医療機関や飲食店、温浴施設、大型スーパーなどに立ち寄ったとみられ、立ち寄り先の消毒作業が行われている。女性は7人目の患者と同じ旅客機で先月23日に帰国した。この2人は武漢市で共に勤務していた。 また、12人目の患者は日本で感染した後に韓国に入国したとみられる中国人男性で、この男性と接触したのは14人目の患者を含め138人。男性は医療機関や飲食店、高速鉄道(KTX)、劇場などを利用したとされる。 今月1日に政府のチャーター機の第2便で帰国した韓国人333人のうち、感染が疑われる症状があった7人は検査の結果、全員が陰性と判定された。先月31日の第1便の帰国者は1人を除く367人が全員陰性と確認された。
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