金桂官氏(コラージュ)=(聯合ニュース)
金桂官氏(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金桂官(キム・ゲグァン)外務省顧問は11日に発表した談話で、北朝鮮は制裁緩和のために寧辺などの核施設を放棄しないとした上で、米国が自分たちの要求を受け入れられない限り対話に応じないとの姿勢を示した。朝鮮中央通信が報じた。 金氏は談話で、昨年2月のベトナム・ハノイでの米朝首脳会談で北朝鮮が行った国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁を解除する代わりに北朝鮮が主要各施設を廃棄するとした提案に言及。「そのような交渉はもう二度とないだろう」と述べた。 また、これまでのように米国にだまされて時間を浪費することは絶対にないと強調した上で、われわれに一方的に強要したり、だましたりしようとする会談を行う意欲はないと言明した。 北朝鮮はハノイでの米朝首脳会談で「寧辺核施設の廃棄」と国連安保理の制裁解除を同時に行うことを米国側に提案したが、米国は寧辺以外の核施設の廃棄も要求。会談は物別れに終わった。 金氏は米朝間の対話を再開させるには、「われわれが米国に提示した要求を全面的に受け入れる条件でのみ可能」としながらも米国側は準備ができておらず、そうすることもできないとけん制することも忘れなかった。 同氏は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とトランプ米大統領の関係は悪くないと認めながらも、米国に対し対話再開に期待を持つなと釘を刺した。 今回の談話は米国を刺激したり、圧力を加えるために挑発に乗り出すというよりも、ひとまず情勢を見ようということに比重を置いたものだと受け止められる。 また金氏は談話で、トランプ氏が韓国高官に金委員長の誕生日(1月8日)を祝うメッセージを託したことについても言及。韓国青瓦台(大統領府)がこれについて発表したことに不快感を示した上で、米朝関係の仲介役としての役割に未練があるようだが米朝間には対話のチャンネルがあるとして、韓国側に自重するよう促した。
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