米国とイランの対立が世界経済に影響を及ぼしている(イラスト)=(聯合ニュース)
米国とイランの対立が世界経済に影響を及ぼしている(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国とイランの間で軍事的緊張が高まっている中、韓国政府がアラブ首長国連邦(UAE)と石油備蓄分野で協力策を議論する。

 韓国産業通商資源部は10日、同部の朱泳俊(チュ・ヨンジュン)エネルギー資源室長が11~13日にアブダビで開かれる第10回国際再生可能エネルギー機関(IRENA)総会とアブダビ持続可能性週間(ADSW)開幕式に出席すると発表した。

 今回の訪問で、朱氏はUAE政府と業界の関係者に会って中東情勢の動向を把握し、石油備蓄などでの両国間の協力強化策を模索する予定だ。

 UAEに進出している韓国のエネルギー企業とも懇談会を開催し、中東情勢が急変した際の対応策などを点検する。

 米国とイランの対立が続いていることを受け、韓国政府と関連機関は「石油需給状況室」を通じて現地の動向、供給状況、原油価格、タンカー運航状況などをリアルタイムでモニタリングしている。また、供給状況が悪化した場合は備蓄油を放出できるよう態勢を強化した。

 朱氏は総会期間中「脱炭素化―グリーン水素」をテーマに行われる閣僚級会合に出席し、エネルギー転換と気候変動への対応において再生エネルギーで作られるグリーン水素の重要性と役割を説明し、参加国の水素経済参加と協力を促す計画だ。

 産業通商資源部の関係者は「今回の国際再生可能エネルギー機関総会は、水素経済と低炭素経済のためにグリーン水素の役割を拡大しなければならないという世界的なコンセンサスを形成し、今後グローバルでのグリーン水素流通システムを早期に構築するための具体的な協力策を議論する契機になる」と説明した。


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