日本ツアーも成功させた「SEVENTEEN」
日本ツアーも成功させた「SEVENTEEN」
1月に韓国でリリースしたミニアルバム「YOU MADE MY DAWN」がオリコンアルバムランキングで1位を獲得。4月には20万人動員の日本ツアーを成功させ、5月にリリースした日本1stシングル「Happy Ending」がレコード協会のプラチナディスクに認定されるなど、人気絶頂の13人組ボーイズグループ「SEVENTEEN」が「WORLD TOUR <ODE TO YOU> IN JAPAN」を開催。8月末のソウルからスタートし、2つ目の開催地となる日本では、大阪、愛知、神奈川、千葉の4都市で9公演を行い、全会場を超満員の観客で埋め尽くした。

SEVENTEEN の最新ニュースまとめ

 「SEVENTEEN」のワールドツアーは、2017年に開催された「2017 SEVENTEEN 1ST WORLD TOUR ‘DIAMOND EDGE’」以来約2年ぶりで、日本に続いては、ジャカルタ、バンコク、マニラ、クアラルンプールなどアジア8地域、北米8都市、そしてヨーロッパも追加され、熱い注目を浴びている。

 日本ツアーのファイナルは、11月9日(土)幕張メッセ国際展示場4-6ホール。チケットを手にした幸運な「CARAT」(=「SEVENTEEN」のファンの名称)メインステージから中央付近に設置されたセンターステージを囲み、彼らの登場を興奮気味で待ちわびる。13人が荒野を歩くオープニングVCRが流れ、荒れ地に置かれた机上の電気スタンドのスイッチを引くと、会場が暗転してステージがパープルの光で照らされる。スクリーンには心電図の波形のような映像が流され、ドクンドクンという音が流れる中、センターステージに黒にスパンコールをほどこした衣装、顔を半分黒い布で覆い隠したジョンハンが登場。上空からオーロラのようにシフォンの白布が降りてきてジョンハンを取り囲むと、ステージの四つ角からはメンバーが続々と現れる。白布が地面に落ちて、一時真っ暗に。そして青い光が再び舞い込むと、スクリーンには「Ode To You」の文字が浮かび上がった。

 バーノンが顔を覆っていた黒いマスクを客席に投げ捨てると、続いて全員がマスクを外してセンターステージに集合。そのまま激しいビートにパワフルなダンスが圧巻の「Getting Closer」へ。まさに“息が上がる”というタイトルにふさわしく情熱的で一糸乱れぬ群舞を見せると、1度音が止まり、ウジのパートの前でドクンドクンと心臓音が入るリミックスバージョン。曲が終わるとセンターステージに移動し、数人が舞台袖に、数人は奈落の下に吸い込まれていく。最後はスポットライトを浴びたジョンハンが振り返ったかと思うと、奈落にダイブして大歓声が。

 コンクリートの建物の中をメンバーが歩き出し、荒野にたどり着くメンバー紹介VCRが終ると、メインステージの幕があがり、2段に組まれたマンションのようなセットが出現。1人ずつ小部屋に入ったメンバーたちが決めポーズをとると「ROCK」をリミックスバージョンで。途中、下段にいたメンバー6人がステージに飛び出し、上段両端のディノとバージョンも階段を下りて地上へ。上段に残ったミンギュ、ドギョム、エスクプス、スングァン、ジョシュアはせり上がってきた5つの箱の上に移動するとその箱が徐々に下降し、全員が地上に到達。一瞬曲が止まると、そこからはパワー全開のダンスを。最後は全員が一列になって観客をあおり、ミンギュのラップで爆音が巻き起こった。続いてはロック調にアレンジされた「CLAP」へ。暗闇の中「一緒に!! 」とのの合図で「woo~ チャチャチャチャ」の大合唱からスタート。続いてスングァンとドギョムがせり上がったかと思うと「ウォー!オッオウォーオ」とアレンジメロディーをシャウト。ホシが「幕張!メイク・サム・ノイズ」とあおると、メンバーの背景には炎が燃えさかる3D映像が映し出され、ステージには火柱が何度も舞い上がる。Bluetoothでコントロールされた“CARAT棒”(ペンライト)も赤やオレンジに点滅し、会場全体が炎に包まれたように熱く燃え上がった。

 ここでまずは最初のあいさつ。ホシが「皆さん、会いたかったです。『SEVENTEEN WORLD TOUR <ODE TO YOU> IN JAPAN』にようこそ~。今日は最後です。ここにも多くの方々が来てくださっていますが、ライブビューイングもたくさんの方が視聴してくださっていますね。ありがとうございます」と、感謝の言葉を述べるとともに、この日は全国各地の映画館でライブビューイングが行われていることを知らせた。

 自己紹介では、ジョシュアの番になると「ジェントルマン!ジェントルマン」のコールが起きて、上機嫌でセンターステージまで歩くと、大きく手を広げて「僕は誰?」、「ジェントルマン」のコールアンドレスポンスを繰り返す。負けじとドギョムも「僕がドギョムと言ったら、カンペキじゃ~ん、と叫んでください」とのコールアンドレスポンスを。大きなコールが巻き起こると、「今日はみんなカンペキじゃ~んになってください。後悔しないように、いいステージをお見せします」と宣言を。一方、メンバーから「ジュン!ジュン!」とのコールで盛り立てられたジュンは、「皆さん、なにをしたらいいかわからないでしょ?僕にもわかりません」と、おとぼけ発言で大爆笑。最後を飾るのは、やっぱり真打のホシ。「王子さ~ま♪王子さ~ま♪」といつの間にかメロディまで加わってコールをあおると「僕は誰?」「10時10分」のコールアンドレスポンスはもちろんのこと。このツアーから新たに加わった自己紹介「日本語ペラペラ、空でキラキラ、ガオー!トラトラ、ホシです」とキメてご満悦。

 そして、ミンギュがツアータイトル「ODE YO YOU」について「皆さんに送りたいメッセージ、話、歌、すべてのものを皆さんに捧げるという意味です」と説明。そして、ウジが恒例となっている掛け声を観客にレクチャーすることに。ウジが「SEVENTEEN、CARAT」と叫んだら、「CARAT」は2度拍手をして「Ode To」のコールで片手を顔の前でくるくると回し、「You」で指を前に指すというかわいいポーズを。メンバーたちは「CARAT」がうまくできているかチェックするとして近くに行くと、上手くできている人を選んでスクリーンに映し出すというイベントも。ジョシュアが「次の曲は、皆さんにありがとうという気持ちを込めた曲です」と紹介すると、「SEVENTEEN、CARAT!Ode To You!! 」との掛け声でトークを締めくくり、次の曲はもちろん「THANKS」。

 ジャケットを脱いでシルバーの鎖が施されたシースルーのシャツ姿になったメンバーたち。スクリーンには星空が映しだされ、まるで13人の貴公子が宇宙の中で踊っているよう。途中で花道を行進してセンターステージに到達。ディエイトのパート前で、一瞬曲が止まると「Go!」の合図で再び激しく踊り出す。ラストはウォヌのアップがスクリーンに抜かれて大歓声。さらに、そのままウォヌのパートにつながっての「Don’t Wanna Cry」へ。せつない楽曲と激しいダンスを融合させた彼らならではのパフォーマンスを2曲続けて披露すると大きな拍手が巻き起こった。

 スクリーンに、ベッドルームでくつろぎながら受話器を持つボーカルチーム。時計が時間を刻む中で、白い布の海で泳ぐパフォーマンスチーム、赤い糸がはりめぐった編集ルームでシャツをピシッと着こなすヒップホップチームのイメージVCRが順番に流れる。ヒップホップチームの4人の顏に照準器が当てられて火柱が上がると、スクリーンを割って現れたのはエンジのスーツを着こなしたエスクプスとバーノン。そして、皮のジャケットでキメたウォヌとミンギュ。曲はミンギュがボーカルを担当する「TRAUMA」。メンバーのソロパートで照準器が当てられてアップになると、そのたびに大歓声が。トラウマの中でもがく歌詞をミンギュがせつない表情で歌い上げ、バーノンがリズミカルに、エスクプスがささやくように、ウォヌがもがき苦しむようなラップでつないでいくと、曲の終わりではエスクプスがせりあがったステージの上に君臨し、カリスマを爆発させた。続いては雰囲気を一転させて、バーノンが作曲したポップな新曲「Chilli」へ。chilli sauce(チリソース)とChilly(寒さ)をかけたユニークな曲でダンスも披露。途中からはサブステージに移動して愛嬌まで披露。暗と明、対照的な魅力を盛り込み、全CARATを悩殺したヒップホップチームのステージだった。

 メインステージに水墨画のような絵が描かれ始めると、そこに白いオーガンジーのガウンをまとったパフォーマンスチームのホシ、ジュン、ディエイト、ディノがせり上がって登場。長い裾と袖をはためかせる優雅な舞いを見せたかと思うと、ゆっくりと折り重なるように横たわり、「Lilili Yabbay」のステージへ。両手を空に伸ばしながら順番に起き上がる振り付けは、まるでステージに花が咲いたよう。指先1本1本まで繊細で、現代舞踊やバレエを思わせるしなやかな動き。パフォーマンスと演出がマッチングした芸術的なステージが終わると、大きなため息がもれた。ガウンを脱ぎ捨ててブラックのシースルーシャツ姿になると、続いてムーンバートン・ジャンルの新曲「Shhh」へ。セクシーがさく裂したダンスに大歓声があがると花道を移動。センターステージで4人が手を繋いでひとつになり、顔の前で指を投げキッスすると「Shhh!! 」と叫び、後半はパワフルなダンスへ。“13人の合わせるパフォーマンス”とはまた違う、“この4人だからこそ表現できるパフォーマンス“を見せつけたパフォーマンスチームだった。

 メインステージには再びマンション型のセットが組まれ、そこにブルーやグレーのスーツを着たボーカルチームのメンバーが腰かけて登場。バックに星空の映像が映し出されると、三日月のブランコに乗っているように見えてロマンチック。曲は、ウジが作詞・作曲を手掛けた新曲「Hug」。シンプルなギターサウンドに5人5色の美声が調和し、優しいハーモニーと「お疲れ様。ぎゅっと抱きしめてあげる」という歌詞に癒される。続いては繊細な歌声が胸に響く哀愁のバラード「Don’t Lisen In Secret」。ジョシュアとジョンハンが階段を降りると、3つのステージがせりあがり、そこにスングァン、ウジ、ドギョムが腰かけ、各自がソロパートを歌いつないでいく。後半になるほど声量をあげていき、最後は全員が地上に降りて力強いハーモニーで聴かせると、一瞬静まり返った観客は、大きな拍手で感動を表現した。柔らかい歌声と、力強い歌声。違った魅力を持つバラード曲で観客の心を揺さぶったボーカルチームのステージだった。

 舞台が暗転して、ドギョムだけがセンターステージに移動すると、白いスーツ姿のヒップポップチームが合流し、なんとデビュー2016年の楽曲「Space」を初披露。ドギョムをセンターに5人が一列に立つと、青いペンライトが水面のように光って幻想的な雰囲気に。ミュージカル「エクスカリバー」に出演し、一層力強さが増したドギョムの歌声と、デビュー当時よりもぐっと深みを増したヒップホップチームのラップのコラボに拍手が鳴りやまなかった。

 センターステージに全員が合流すると、観客向きに360度円形に整列。そこに2段になった四角形のステージがせりあがってくると、ゆっくりと腰かけるメンバーたち。甘い歌声で歌い出したのは「Smile Flower」。“離れ離れになったとしても、いつも笑顔の花を咲かせて幸せでいよう”と、CARATに向けられたような韓国語の歌詞と、雲の映像がスクリーンに映し出され、途中、ミンギュが「この曲は久しぶりですよね。皆さんの前でこの曲を歌うことができたら本当に幸せです」と発すると、ドギョムの「この曲を歌うといつも心が温かくなります。では、僕たちと一緒に歌ってみますか」との呼びかけで大合唱。メンバーたちは、「SEVENTEEN」への一途な思いを込めた「CARAT」の澄んだ歌声に耳を傾け、その姿を愛しそうに見つめた。

 しっとりとしたステージが終わると、スクリーンには、ディエイト、ミンギュ、バーノン、ジョンハン、ホシが芸術家になった映像が。続いてウォヌ、スングァン、ディノ、ドギョムは読書を、ジョシュア、ウジ、エスクプス、ジュンは楽器を弾くなど、キュートなメンバーの姿に黄色い歓声があがる。するとステージにはVCRから飛び出したようなセットとメンバーが登場。「SVT MUSEUM」と書かれた建物の中の3つの部屋で、人形のように静止していたメンバーたちは「Adore U」の音楽がかかると動きだし、まるで夜の博物館で人形が隠れて遊ぶように踊り出す。「アッキンダー」の部分では、ホシが観客に「もっと!もっと!」とより大きなコールをあおると、最後はドギョムが「大事なうちのCARATちゃんのために~」とファン愛を爆発させた。

 曲が終わるとディエイトが「誰かが来たみたい」と発言。ミンギュが「こんな時間に誰が来るの?ウソ、ウソ」と否定するも、そこにドアをノックする音がして「オーマイガー!」と驚くメンバーたち。スングァンが「本当に誰かが来てる~」とおたけびをあげると、「Pretty U」の音楽が鳴り出す。曲が始まっても読書をしているウォヌが引きずられていったり、みんなで小さな椅子を運び出したりと、キュートなメンバーたちの動きに黄色い歓声が。途中、フリーダンスタイムもあり、スングァンとドギョムが身体をからませて踊るなど大盛り上がり。続けては「Oh My! 」の日本語バージョンへ。途中、曲がスローになると、メンバーもスローモーションでゆかいな動きを見せて大爆笑。

 曲が終わると「もう、こんな時間。戻らなきゃ―」と再び人形に戻ったメンバーたち。ここで終わりかと思いきや、スングァン、ドギョム、ホシによるユニット、プソクスンの楽曲「Just do it」へ。一旦「They call usプソクスン!! 」とコールをしたが、すぐにドギョムが「Ladies and gentlemen 」と仕切り直し「They call us SEVENTEEN!! 」のコールをすると、なんと13人の「SEVENTEEN」バージョンでの初披露を。スクリーンの下部には自動車のイラストが映し出され、まるでドライブをしているように楽しさを加速させる。途中で「準備出来ましたか?」と花道を移動し、走ったり飛んだりする動作のユニークなダンスをすると、会場はレトロなディスコに大変身。曲ラストは爆音とともに青い銀テープが舞いあがった。

 大興奮のステージの後のVCRでは、作業部屋にいるエスクプスが映し出され、続いてウォヌが“The Poem”というバーのドアを開けると、そこにはバーテンダーのドギョムが。“Written by SVT”と書かれたメモを残してウォヌが去ると、それをジュンが持ってジュークボックスに置く。そのメモはジョシュア、ディノ、スングァン、ミンギュ、ウジ、バーノン、ディエイト、ジョンハンの順にさまざまなシュチュエーションで渡っていき、最後はホシがテニスボールの中からメモを見つけて走り出すシーンで締めくくられた。

 センターステージがピンクのライトに照らされると、ジョンハン、ジュン、ホシ、ドギョム、ディエイト、スングァン、が白、エスクプス、ジョシュア、ウォヌ、ウジ、ミンギュ、バーノン、ディノが黒の衣装で登場し「Good to Me」へ。ドギョムからスングァンの力強い歌い出しでパートをつなぐ際に、映像に出てきた“Written by SVT”のメモを渡す演出もあり、VCRからのつながりを暗示する。痛みを意味する「アヤ!アヤ!アヤ!」という歌詞と、苦しそうな表情で踊る手錠ダンスで、妖艶な雰囲気を作り出すと、ひときわ大きなため息がもれた。続いては日本オリジナル曲「Happy Ending」。ソウル公演では最新アルバム「An Ode」に収録された韓国語バージョンを披露したが、日本ではやっぱり日本語バージョン!! 力強いダンスでヒーローとなり、ヒロインのCARATを守ってハッピーエンドを迎えたところで、これまでの感想トークを。

 スングァンは「『Smile Flower』の歌声が本当に感動的でしたね。どこでそんなに練習してきたんですか?幕張はボーカリストの皆さんがいらっしゃっているみたい」と「CARAT」の歌声をほめたたえたが、バーノンから「Just do it」のセリフのアドリブで噛んでしまったことを指摘されて「ディノが前にうまくやったからプレッシャーで…」と言い訳を。そこからの流れでディノが自身の決めセリフ「ヌンカマバ」を日本語で披露することになり、ねちっこく「瞳を閉じて」というと、あまりの濃厚さにメンバーたちはディノを“SEVENTEENのカルボナーラ”と命名して大騒ぎ。

 メインステージに移動しても楽しいおしゃべりが続く。ここで、今回のツアーから始まった“突然MCタイム”を。本来はジョンハンとホシが日本語でポエムをつぶやくようなコーナーだったが、途中からは他のメンバーも参戦。最初にジョシュアが「秋の風は…」と始めるも、読む場所を間違えてしまい、メンバーから「ジョシュア、失敗!! 」とダメ出しが。続いてはドギョムが「たこ焼きが食べたいですね」というと、話題が唐突過ぎるということで「ドギョム、失敗!! 」とまたもやダメ出し。実はこの「〇〇、失敗!! 」は、「SEVENTEEN」のメンバーが同じくワールドツアー中の先輩「SUPER JUNIOR」のライブを見に行ったことにより仕入れてきたギャグで、事情を知る「CARAT」たちは大爆笑。

 ここでミンギュが、次が最後のステージであることを告げると、ドギョムが「わ~ん。最後のステージしか残ってないなんて」と子供のようになきじゃくり、ディエイトが抱きしめてなぐさめる。すると次々と全員がそこに加わって「SEVENTEEN愛してる~」と抱き合いながら泣きじゃくる姿がおもしろくとも感動的。ここからは最後の曲紹介のムチャぶり大会が。愛嬌を求められたエスクプスが「次のステージはひみちゅ~」と、ジョンハン考案の決めセリフを披露すると、スングァンは「CARATたちは僕らが何年たっても“ひみちゅ”をかわいがってくれますよね。10年後でもやるからね~」と発言して爆笑を誘う。さらにジョンハンはミンギュに愛嬌5種類セットや「ひみつ」でのあいうえお作文をムチャぶり。ミンギュは「ひ、必要です。必要です。皆さんの応援が」「み、みなさん」「つ、次の曲は『毒』です」と見事にクリアして拍手が。最後はいつまでも終わりそうにないトークをエスクプスが「SEVENTEEN、CARAT、ODE YO YOU!! 」の掛け声でしめくくった。

 最後の曲は、「SEVENTEEN」が初の“ダークコンセプト”に挑戦した韓国最新活動曲「Fear」。緩急をつけたセクシーなパフォーマンスで、少年から大人に成長した彼らの男性美がさく裂すると、最後の毒を飲むポーズで大歓声が上がった。

 エンディングのVCRは、オープニング映像の続編。全員が荒野に集合すると、「Fear 」の口笛が流れ、13人が西部劇のように去っていく…。ソウル公演の段階でこのVCRが流れたときは、まだ「Fear」が発表される前で、実は盛大なスポイラー(ネタバレ)をしていたことが日本公演で明かさるという驚きの仕掛けも。

 映像が終わると、間髪入れずにツアーグッズのTシャツやパーカーを着て、自分の名前入りのタオルを持って現れたメンバーたち。なんと、縦に長い幕張会場ということで、他の会場ではなかったトロッコでの登場に黄色い悲鳴が巻き起こる。ウェブドラマ「A-TEEN2」のサウンドトラックトラックとして音源が出された「9-TEEN」を初披露しながら、エスクプスとスングァン、ジョンハンと、ディエイト、ジョシュアとドギョム、バーノンとホシ、ウォヌとディノ、ウジとミンギュ、ジュンの組み合わせで会場を旋回し、ファンと存分にアイコンタクトをとった。

 全員がメインステージに戻ると、ドギョムは「この瞬間、皆さんが幸せに見えて僕も気分がいいです」と感想を。ホシも「皆さんの幸せそうな笑顔を見ていると、僕たちの気分もよくなります。どんなビタミンよりもCARATちゃんのビタミンが一番好きです」と語ると、すかさずジョンハンも「だから僕は最近ビタミンを飲まないんです。CARATたちが僕の力だから」と発言して大きな歓声が。

 そこからせり上がったキューブ状のステージに腰かけて、それぞれが最後の感想を。

ディノ「今日来てくださったCARATの皆さんが心から楽しんでくださってありがとうございます。トロッコに乗りながら見ていたのですが、もっとおひとり、おひとりと目を合わせられたらいいのにと思ました。僕らの努力と真心をきちっと受け止めてくれてありがとうございます。また日本に来るときは、今よりもっと努力を結実させたいと思います。そして久しぶりにこの言葉を言いたいです。(日本語で)僕たちの存在の理由がCARATです」
ジュン「皆さん、最高です。自己紹介の時にジェントルマンとか、王子とか、やってみたかったんですけど、まだなにをしたらいいのか模索中です(笑)。もし、いいアイディアがあったら、SNSを通じて教えてください」
ジョシュア「(日本語で)こうして皆さんの前で歌えることは、すごく光栄なことだと思います。今日のコンサートで皆さんが幸せを感じてくれたらとてもうれしいです。僕は誰ですか?はい。僕は皆さんのジェントルマンです。誰よりも幸せにしてあげるよ」
ドギョム「トロッコに乗ってCARATの皆さんを見ていたのですが、すごく歓迎してくれて、明るい笑顔で歓声をあげてくれて、気分が良くて鳥肌が立ちました。(日本語で)いつも僕たちのそばで応援してくれるうちのCARAT。僕も皆さんのそばでいつも応援します!CARATの皆さんをいつも幸せにしてあげられる歌手になります。僕の心の中に君がいる。瞳の中にも君がいる。頭の中には君しかいない」
エスクプス「コンサートを好きな1番の理由が、僕らを好きで応援してくれる人たちがいることが幸せだからです。ステージに立つとき、皆さんがいてくれたらうれしいです。今日はこれで終わりますが、皆さんと僕らは永遠です。13人がいつも一緒で、よい姿をお見せしていきたいと思います。愛しています」
ディエイト「今日もいっぱいに埋めてくださってありがとうございます。ステージから皆さんが僕たちを見ているまなざしを見ていると力を出せます。そして皆さんがいるからこそ、なにも考えずに一生懸命にやれるようです。なので、皆さんへの感謝の気持ちがとても大きいです。(日本語で)家に気をつけて帰ってください。夢で会いましょう」
バーノン「今日、いい思い出になりましたか?僕も!! 日本で最後だからか、時間が早く過ぎたみたいです。1瞬、1瞬を大切に感じて、ただ流れないようにしていました。だからか、とても楽しくて幸せでした。次はもっと特別な場所で皆さんと一緒に過ごしたいです。またね!! 」
ウジ「今日も大きな感動をいただいて帰ります。今日、僕らがかっこよく見えましたか?僕らには皆さんがもっとかっこよく見えます。皆さんのようにかっこいい方々が僕らのところに来てくださるので、僕らもかっこよくいられると思います。皆さんにもっと近くに行けるように、もっと高いところで皆さんを見渡せるように頑張ります」
ジョンハン「(日本語で)CARATの皆さんの笑顔を見ると僕の胸は本当にいっぱいで幸せです。気分が本当にいいです。僕がCARATの皆さんのそばで、いつも笑顔でいられるようにしてあげたいです。なぜなら僕が皆さんを大好きですから。会えば会うほど、もっと好きになります。次に会うまで元気でね」
ホシ「いつもライブをするたびに、CARATの皆さんからたくさんの力をもらいます。来るたびに大きな愛をくれて感謝をしていますが、感謝という言葉では足りないと思います。僕はこれからが、もっともっと楽しみなんです。このメントは秘密です。そして苦労してくださったスタッフの皆さんにも拍手をお願いします。また早いうちに会いましょう」
ミンギュ「まずはスタッフの皆さんに、次にメンバーにお疲れ様と言いたいです。最後に、いつも応援してくれるCARATの皆さんに感謝の言葉を伝えたいです。皆さんの愛のおかげで成せないことが成せているし、夢を叶えることができて、毎日幸せです。(日本語で)いつも皆さんのそばにいるよ。そして、いつもファンの皆さんに感動を与えられる歌手になりたいです。今日もおやすミンギュ!」
スングァン「日本のツアーは終わりますが、今回はワールドツアーでいろんな地域に行きます。行ったことのないところにも行くので緊張していますが、行く前に皆さんとお会いできて、うまくやれると確信が生まれました。CARATにも、今日のことが、次に会うまで一生懸命に過ごそうという力を与えられていたらいいです。ワールドツアーしっかりやりきってきます!! 」
ウォヌ「1か月という期間を共にしてくださったCARATの皆さんに心から感謝いたします。そしてメンバーたち、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。無事に終えることができて気分がいいですし、皆さんと一緒によい思い出を作れたようで気分がいいです。僕らはいつも、これからも、楽しんでステージをしていくので、これからも応援お願いします」

 ここで、客席との記念撮影。BGMは「An Ode」の活動曲「Snap Shot」で、自然と歌い出すメンバーたち。撮影が終わると、1列に行列を作り、カメラに向かって愛嬌を振りまきながら歌い続け、セットリストには入っていない歌までファンにプレゼント。続いての曲は、ディノが「最後は、なんか一発はじけないと」との曲紹介から「HIT」へ。メンバーたちはあちこちに散らばって、ファンとコミュニケーションをはかった。「最後だから狂ったように遊ぶ準備できましたか~」との掛け声で締めの曲は、今やアンコールの定番となった「VERY NICE」。紙吹雪が盛大に舞い上がって1度曲が終わっても「アジュ、ナイス!! 」と何度もサビを繰り返すのもお約束だが、今回は客席に降りて観客に歌わせるなどのムチャぶりも盛り込んで、グレードアップ。最後は曲が止まって最後のあいさつ…。が、BGMで「BOOM BOOM」が流れると、メンバーも「CARAT」も「Everydayブンブン!! 」と歌い出したため、音響スタッフがBGMのボリュームをあげるという神対応を。ディノがバリバリに踊り出し、コールは一段と大きくなる。まるでセットリストに1曲追加されたような盛り上がりを見せた後は、メンバーがメインステージの扉にはけて1列に挨拶した。扉が閉まっても「アジュ!ナイス!」と再び飛び出し、最後まで期待を裏切らない「SEVENTEEN」。結局、合計6度ものアンコールを繰り返した。

 発表した曲のほとんどをコンサートで披露するスタイルを貫いているだけに、数々のヒット曲がセットリストから外れるという贅沢極まりない悩みもある「SEVENTEEN」のコンサート。今回のツアーは「君におくる歌」のコンセプトのもと、実に新鮮かつバラエティに富んだ楽曲を準備し、観客を大いに楽しませた。さらには、既存曲はほとんどアレンジを加えるという徹底ぶりで、一体彼らはどこまで高みを目指しているのかと、驚かされるばかりの約3時間半。エンドロールが終わった後のスクリーンには「46H29m00s」からカウントダウンする謎の数字が映しだされて、ざわめきが起こった。果たしてそれが何を意味するのか?彼らの次なる挑戦にも大いに期待できそうだ。


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