会談後、記者団の取材に応じる李氏(右)とビーガン氏=21日、ソウル(聯合ニュース)
会談後、記者団の取材に応じる李氏(右)とビーガン氏=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は21日、ソウルで韓国外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談後、記者団に対し、「北朝鮮と関連し、(非核化を巡る交渉で)進展を遂げることに集中する」として、「ロシアでの外交業務を引き受けない」と述べた。また、「北朝鮮のカウンターパートから(通知を)聞き次第、実務交渉を再開する準備ができている」と強調した。

キム・ヒョンジョン の最新ニュースまとめ

 ビーガン氏を巡っては、次期駐ロシア大使に起用されるとの報道が相次いでいた。

 ビーガン氏はトランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と6月30日、南北軍事境界線がある板門店で対面した後、実務交渉再開の任務を託したとして、「この重要な任務に完全に専念し、実現させたい」と強調した。

 李氏は「(北朝鮮との)対話の早期再開や実質的な進展について議論した」として、「韓米が緊密に協力し、対話の転機が続くよう努力する」と述べた。

 ビーガン氏は日本を訪問した後、北朝鮮が強く反発していた韓米合同軍事演習が終了した20日に韓国を訪れた。訪韓期間中、板門店などで北朝鮮側と接触する可能性があるとの見方もあったが、韓国外交筋は「現在としては北側と接触する計画はないようだ」と述べた。

 実務交渉の再開時期の見通しは立っていない。米朝首脳は対面当時、2~3週間以内に実務交渉を再開させることで合意したが、北朝鮮が韓米演習に反発し、交渉は再開できていない。

 トランプ大統領は今月10日、金委員長が親書で韓米合同演習が終了した後、交渉を再開したいと述べたことをツイッターで明らかにしていた。

 ビーガン氏は21日午後に韓国統一部の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官と会談し、朝鮮半島情勢や南北関係などについて議論。22日には韓国青瓦台(大統領府)の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長と会談する。その後、中国・北京を訪問する日程を調整しているとされる。


Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0