わが民族同士が報道した平壌空港で到着して感想を発表するチェ氏=6日、平壌(わが民族同士=聯合ニュース)
わが民族同士が報道した平壌空港で到着して感想を発表するチェ氏=6日、平壌(わが民族同士=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対韓国宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」は柳美英(リュ・ミヨン)天道教青友党委員長の次男で韓国に在住していたチェ・イングク氏が北朝鮮に永住するため、6日に平壌に到着したと報じた。 韓国の国民が公に北朝鮮永住を選んだのは異例。 チェ氏は朝鮮戦争後、北朝鮮に渡った韓国人として最高位級とされる崔徳新(チェ・ドクシン)、柳美英夫婦の次男。平壌空港で、「ありがたい祖国に従う道こそ、亡くなった両親の遺言を守る道であり、それが息子として当たり前の道理のため、遅ればせながら共和国(北朝鮮)に永住する決心を下した」と感想を述べたという。 崔徳新氏は韓国で国軍第1軍団長などを歴任し、朴正熙(パク・チョンヒ)政権時代には外務長官や西ドイツ大使に起用されたが、朴大統領(当時)との対立などにより、1976年に柳氏と共に米国へ移民。数回にわたって訪朝した後、北朝鮮に移住した。北朝鮮では対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の副委員長や天道教青友党委員長などを歴任した。柳氏は崔氏が死去した後、天道教青友党委員長を務めた。 韓国に残されていたチェ氏は、柳氏が死去してから1年と2年を迎えて開かれた行事に出席するため、2017年と18年に訪朝した。 チェ氏は韓国政府に訪朝申請をしなかったようだ。政府はチェ氏が訪朝した具体的な経緯などを確認している。
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