金報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
金報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は4日の定例会見で、「(韓国)政府が国際法上の約束を守らなかったとする日本側の主張は受け入れられない」として、「日本の今回の輸出制限(輸出規制強化)措置は不合理的な経済報復措置であり、常識に反する措置ということから非常に遺憾に思い、即時撤回を求める」と述べた。

 安倍晋三首相が前日の党首討論会で、韓日請求権協定や慰安婦合意に言及し、韓国が国際約束を守らなかったと発言したことに反論したものとみられる。安倍首相は約束を守らない国には優遇措置を取れないとして、今回の措置は世界貿易機関(WTO)に反しないと主張した。

 金報道官は韓国政府が対抗措置としてWTOに提訴する場合、日本が韓国による福島など8県産の水産物の禁輸問題と関連付ける可能性に関しては、「常識的に判断しても二つの事案は併合審理にならない」との認識を示した。

 また、韓国大法院(最高裁)が日本企業に賠償を命じた強制徴用訴訟問題を巡り、韓国政府が日本に対し、両国企業の自発的な拠出金で財源をつくり、被害者に慰謝料を支払う案を提案したことについて、「真摯(しんし)に検討していくことを期待している」と述べた。


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