文大統領(左)とトランプ大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
文大統領(左)とトランプ大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日夜、トランプ米大統領と電話会談を行い、北朝鮮が非核化に向けた対話の軌道から離脱しないようにするとともに、可能な限り早期に非核化交渉を再開するための方策について議論した。韓国青瓦台(大統領府)の高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官が明らかにした。

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 北朝鮮が4日に飛翔体を発射し、朝鮮半島情勢が再び不安定になっている中、両首脳は北朝鮮の非核化に向けた対話を維持することが重要との認識で一致した。

 文大統領は北朝鮮が戦術誘導兵器を含む短距離飛翔体を発射したことに関する韓国政府の立場を説明した。

 両首脳は北朝鮮の飛翔体発射後、両国政府が緊密に連携し、適切に対応したことが極めて効果的だったと評価した。

 両国の情報当局は飛翔体の情報を共有し、共同で分析を行い、「ミサイル」と断定したり北朝鮮を非難したりするなどの言動は控えた。両国が対話の維持に重点を置き、今回の事態に対応する狙いがあるとの見方が出ていた。

 文大統領は会談で、「トランプ大統領が発信したツイッターのメッセージが北を引き続き肯定的な方向へけん引することに決定的な役割を果たすと思う」と評価した。トランプ氏は北朝鮮の飛翔体発射を受け、「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は私との約束の破棄を望んでいない」として、「合意は実現する」とツイッターに書き込んでいた。

 両首脳は国連食糧農業機関(FAO)と国連世界食糧計画(WFP)が公表した北朝鮮の食糧実態報告書についても意見交換し、トランプ大統領は「韓国が人道的な観点から北に食糧を提供することは極めて時宜にかなうもので、肯定的な措置になる」と評価し、北朝鮮への食糧支援を支持する意向を示した。韓国の北朝鮮への食糧支援を巡る議論に弾みがつくとみられる。

 また、両首脳はトランプ大統領が近いうちに韓国を訪問することについて緊密に協議していくことにした。文大統領は先月11日(現地時間)、ワシントンで開かれたトランプ大統領との首脳会談で、トランプ大統領の訪韓を要請している。 

 両首脳は約35分間会談した。両首脳の電話会談は21回目。2月28日、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談直後に行って以来となる。


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