現役選手に八百長もちかけた元韓国代表チャン・ハクヨン、生活苦が理由か
現役選手に八百長もちかけた元韓国代表チャン・ハクヨン、生活苦が理由か
過去、”練習生神話の主人公”と呼ばれ、韓国代表にも選ばれたチャン・ハクヨン(37)が、深刻な生活苦から逃れるため八百長に加担した事実が明らかとなり、韓国サッカーファンに衝撃を与えている。

 釜山中部警察署・知能チームは14日、「チャン・ハクヨンが去る9月22日の試合を控えていた牙山ムグンファFCのイ・ハンセムに対し、前半22分ごろ故意に退場警告を受けるよう要請。この見返りとして、5000万ウォン(約500万円)を渡すと提案した。警察は、国民体育振興法に違反したチャン・ハクヨンを拘束した」と発表した。

 警察の発表によると、チャン・ハクヨンは先月17日、ソウル市内の居酒屋で八百長組織の主犯格よりサッカーチームを新設し、チーム監督に就任させる代わりに八百長を請託するよう話をもちかけられた。承諾したチャン・ハクヨンはイ・ハンセム(現役選手)に接近したが、イ・ハンセムはこれを断り、クラブチームへ報告。チーム側はすぐに韓国プロサッカー連盟と警察に通報し、チャン・ハクヨンの緊急逮捕へと繋がった。

 チャン・ハクヨンは2004年、城南一馬(現在の城南FC)に練習生として入団した後、実力が認められ、主軸選手の地位へと跳躍。所属チームでの活躍で、2006年には国家代表に選ばれ、Aマッチ5試合に出場した経歴をもつ。昨年、釜山で引退を迎えるまで計365試合に出場、12ゴール・19アシストを記録し、”練習生神話の主人公”と呼ばれていた。

 華々しい選手生活を送ったチャン・ハクヨンが、なぜ八百長に加担しようとしたのか。サッカー関係者らは「生活苦が理由だろう」と推測する。

 プロサッカー連盟の関係者は「チャン・ハクヨンが困窮した生活を送っていたと聞いている。うわさではあるが、賭博に興じていると聞いたこともある」と伝えた。

 また、他のサッカー関係者は「昨年、城南にいた際、若い選手に数百万ウォン(数十万円)ずつ借金し、返済していなかった。海外の不法賭博サイトで賭博に手を染めるようすを見た選手もいる」と明かした。

 現在、収監中のチャン・ハクヨンは、八百長をもちかけたのは今回が初めてで、共犯がいると陳述していることがわかった。共犯者は海外へ出国しており、警察が捜査している。


Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 0