出廷する安氏(左から2人目)に対し、非難の声を上げる女性市民団体=14日、ソウル(聯合ニュース)
出廷する安氏(左から2人目)に対し、非難の声を上げる女性市民団体=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】元秘書に対する性的暴行の罪に問われた韓国の前忠清南道知事の安熙正(アン・ヒジョン)被告に対し、ソウル西部地裁は14日、無罪判決(求刑懲役4年)を言い渡した。

 

 与党・共に民主党の有力政治家だった安被告は次期大統領候補にも挙げられていたが、秘書だった女性が今年3月、テレビ番組で安被告から性的暴行を受けたと実名で告発。安被告は知事辞職に追い込まれ、この女性に対する業務上威力による姦淫や強制わいせつの罪などで4月に在宅起訴された。

 地裁は判決で「被害者の心理状態がどうだったかは別として、少なくとも被告人が威力を行使したというような状況はない」として罪を認めなかった。元秘書に対する5度にわたる強制わいせつについても、元秘書が提出した証拠だけでは「被害者の意思に反して性的自由が侵害されたとするには証明が不足する」として無罪とした。

 検察は「秘書の弱い立場を利用した重大犯罪」として懲役4年を求刑していた。


Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0