【世宗聯合ニュース】韓国産業通商資源部は1日、韓国電力公社が日本の東芝から買収を推進している英国のムーアサイド原子力発電所建設事業について、年内に結果を出せるよう英国政府など当事者との交渉を積極的に進めると明らかにした。 同部の文慎鶴(ムン・シンハク)原電(原発)産業政策官は同事業を巡り、記者団に「英国の電力需給安定、東芝の経営安定、韓国の原発海外進出という(韓英日の)3カ国の利益が達成されるよう、関連国、機関との交渉を積極的に推進する」と述べた。 東芝は先月末、ムーアサイド原発事業を計画する英原発事業子会社ニュージェネレーション(ニュージェン)の売却交渉で、韓国電力に与えていた優先交渉権を解除した。文氏はただ「東芝、英政府との交渉の本質は変わっていない」とし、英政府も韓国と協議を継続する方針だと伝えた。 原発業界では、経営状況のためニュージェンの早期売却を目指す東芝が韓国電力との交渉を加速させるため、優先交渉権を解除したとみている。東芝が韓国電力のほか中国などの事業者と交渉する可能性はあるが、英政府はエネルギー安全保障の面から中国の原発事業参入に消極的とされ、東芝は結局のところ売却先として韓国電力以外の選択が難しいとの見方がある。 英政府は6月、原発事業に対する新たな事業モデルの適用を発表しており、産業通商資源部はそのリスクや収益性などに関する共同研究を東芝に提案した。韓国政府は研究結果を踏まえ、年内に買収の可否を最終決定する方針だ。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0