あいさつする都鍾煥長官(文化体育観光部提供)=15日、ソウル(聯合ニュース)
あいさつする都鍾煥長官(文化体育観光部提供)=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文化体育観光部は15日、ソウル市内の韓国プレスセンターで、国技であるテコンドーの四つの団体(大韓テコンドー協会、国技院、世界テコンドー連盟、テコンドー振興財団)と共同で「テコンドーの未来発展戦略と政策課題」(テコンドー10大文化コンテンツ推進策)を発表した。◇テコンドーを文化コンテンツ化 政府の「100大国政課題」実現へ 文化体育観光部と各団体は「テコンドーで開く健康な世界、幸せな大韓民国」をビジョンに、テコンドーの底辺拡大、産業システム造成、地位とアイデンティティーの確立、グローバルリーダーシップの強化、支援体系の革新という五つの政策目標と10大中核課題を打ち出した。 都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官は「これからは量的世界化で育て上げたテコンドーの領土に、質的成長という水をまく時だ」と述べ、今回設けられた政策が実行できるようテコンドー団体と持続的に協議し、履行に向けて努力すると強調した。 韓国政府は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨年発表した「100大国政課題」で定めた「テコンドーの文化コンテンツ化」を実現し、国技としてのテコンドーの再興と持続的な成長をけん引する方針だ。 政府はこれを実現に移すため、今年178億ウォン(約18億円)を支援するほか、2022年までの5年間に年平均24%ずつ増額し、計1732億ウォン(約175億円)の予算を投入する計画だ。◇老若男女が楽しめる「国技」に 多彩なプラン 具体的な方策として、テコンドーを全国民がいつでもどこでも楽しめる生活文化にする方針だ。 このために児童・青少年、成人、高齢者の運動能力に合わせた生活テコンドー教育コンテンツを開発し、小・中・高のスポーツクラブや放課後のスポーツ活動を支援するなど普及に努める。 テコンドーの持続的な成長のために産業システムを造成し、付加価値の高い市場を創出する方策も設けた。テコンドー関連用品を多様化するとともに品質を改善するほか、小規模道場の経営を活性化する。 指導者、審判などテコンドー従事者に対する職務教育を強化し、世界テコンドー研修院(WTA)の役割と機能も拡大する計画だ。  テコンドーを観戦型スポーツとして育成するために観客の関心と興味を引く競技方式を開発し、演武事業や大会を推進できるよう支援する。 テコンドーを文化コンテンツとして開発するため、公演、ウェブ漫画、ドラマなどストーリー性のあるコンテンツを確保し、優秀コンテンツの制作を支援。第4世代の移動通信(4G)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)などと結合した複合事業化も支援する。 テコンドーの昇級・昇段制度の改善策として現行の審査手数料の内訳を全面的に公開し、審査費用の合理的な策定規準を設ける。 あわせて審査の公正性を高めるため、低段者の審査を他地域の審査委員に任せ、品(15歳未満に与えられる段)から段への転換者全員に対し研修を義務化する。海外の昇級・昇段審査と段証発給にも韓国と同一の体系を適用する。 テコンドーのブランド価値を向上させるため、公共チャンネルとして「インターネットテコンドーTV」を開設し、競技の録画や中継、ニュース、広報、コンテンツの普及システムを構築する方策を設ける。 国際舞台でのテコンドーの地位と種目競争力を高めるため、統合的な「テコンドー政府開発援助(ODA)戦略と推進計画」を樹立し、関連プログラムの拡大を支援する。 世界のテコンドー指導者が参加する「テコンドーリーダーズフォーラム」を毎年開催するほか、南北テコンドー交流を活性化するために代表団体間の安定的な連絡チャンネルを構築し、交流分野を多方面に拡大することを決めた。
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