路上に置かれている像(資料写真)=(聯合ニュース)
路上に置かれている像(資料写真)=(聯合ニュース)
【釜山聯合ニュース】日本による植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者を象徴する像が釜山の日本総領事館近くの路上に置かれている問題で、総領事館前への像の設置を目指す市民団体は29日、記者会見を開き、釜山警察庁長と釜山東部警察署長を職権乱用・権利行使妨害容疑で検察に告発したと明らかにした。

 団体は先月30日、総領事館前に像を設置しようとしたが警察に阻止され、近くの路上に置いた。警察当局は放置されている像を取り囲み、警戒を続けている。

 団体は「像は日本政府の謝罪を受けるため、労働者や市民の募金でつくったもので、警察の所有物ではない」と強調。「警察は何の根拠もなく像への接近を阻み、像を動かす権利も妨げている」と主張した。

 また、「(韓国)政府は外交的儀礼をうんぬんし、像の撤去に血眼になっている」として、「(政府が)像の建立の趣旨に共感すると表明したのは口先だけ」と批判。「必ず像を守り、領事館前に設置する」と表明した。

 路上を管轄する東区は団体に対し、23日までに像を自主的に撤去するよう命じた。29日までに撤去しない場合、強制撤去する方針を表明している。

 韓国政府や釜山市、東区は総領事館前ではなく、同市内にある「国立日帝強制動員歴史館」などへの設置を勧告しているが、団体は像の建立趣旨に合わないとして、拒否している。


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