免税店の化粧品コーナー=(聯合ニュース)
免税店の化粧品コーナー=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】優れた品質を誇る韓国の化粧品に対し、海外電子商取引(EC)大手からラブコールが相次いでいる。インターネット通販サイトは比較的手間をかけずに海外の消費者に製品を紹介できるというメリットがあり、韓国化粧品ブランドと良いパートナー関係にある。 大韓化粧品協会によると、世界185カ国・地域に3億人以上の顧客を抱える米EC大手のアマゾンは29日、北米市場参入を希望する韓国の中小化粧品メーカーを対象にしたセミナーを開き、ECやネット輸出販売の基礎、通関に必要な事項などを説明する。 アマゾンは昨年、物流センターや顧客支援センターがなくても海外に製品を販売できるアマゾングローバルセリング事業を韓国のネット販売業者に紹介した。 韓国でネット通販サイトのGマーケットやオークション、G9などを運営するEC最大手のイーベイコリアでは、昨年の輸出売上高のうち化粧品群の比重が約20%に達した。イーベイコリアは個人事業者や中小企業のネット輸出販売を支援する教育プログラムを運営している。 韓国製品の最大市場である中国のEC業界は、以前から韓国化粧品ブランドの誘致に力を入れてきた。 アリババ集団が手掛ける中国最大の通販サイト、淘宝網(タオバオ)など複数の中国EC事業者は今月初め、韓国の中小企業を対象にした中国消費財市場参入のための説明会に参加した。淘宝網はここ数年間、自社サイトへの出店説明会を開くなど韓国ブランドの誘致に尽力している。 現在、淘宝網ではLG生活健康の「后」やアモーレパシフィックの「雪花秀」など大企業の製品から「シャンプリー」「パパレシピ」など中小メーカーの製品まで、幅広いブランドの韓国化粧品が販売されている。 昨年11月に淘宝網が開催した「グローバル・ショッピング・フェスティバル」で、中国の消費者が韓国から輸入した韓国ブランドのトップ10は全て化粧品ブランドだった。 淘宝網の関係者によると、昨年の同イベントでの韓国関連製品の取引総額は1年前に比べ43%増加した。今後も韓国ブランドの出店増加に努めるという。 また、アリババが運営する東南アジアのネット通販最大手、ラザダは昨年末、韓国で大規模な出店説明会を開いた。韓国の化粧品に対する需要は東南アジアでも高く、ラザダには韓国の数多くのビューティー・ファッションブランドが出店している。 韓国化粧品業界の関係者は「国内ブランドが中国や米国などの海外に実店舗を出すのは容易ではなく、ネット通販は良いビジネスチャンスになり得る。世界的な通販サイトに出店すれば、ブランドの知名度と信頼度を高められるだろう」と期待を込めて語った。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0