「朝発電所」がキム・ギドク監督(57)のセックススキャンダルを扱い、これに関する追加証言を確保した。

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 9日午前に放送されたMBC「朝発電所」は最近拡散している韓国映画界の“Me Too”運動に関する暴露に包まれたキム監督事件を取り上げた。

 最近、MBC「PD手帳」はキム監督の性的暴行問題を放送した。キム監督の映画に出演したり、オーディションを受けたりした女優たちは、キム監督から受けた苦痛の時間を打ち明けている。俳優チョ・ジェヒョンと彼のマネジャーも該当事件に関わっていると「PD手帳」は報道した。

 「朝発電所」はこれに関する後続取材を実施。チョ・ジェヒョンのマネジャーとの電話取材に成功し、マネジャーは「『PD手帳』の放送を見た。チョ・ジェヒョンさんも同じだが、私も若干、パニック状態だ」とし、「調査を受ければ話すことであって、インタビューに応じる案件ではない」と長いインタビューを拒否した。

 そして、ある映画界のスタッフは「朝発電所」に追加証言をするため、電話を繋いだ。該当スタッフは「キム監督の映画で助監督を務めたことがある。『PD手帳』を見た。私も知っている部分が多く、番組に出た方々のほかにも、制作会社や一般女性の事例も多いと聞いている」と主張した。

 続けて同スタッフは「女性スタッフの一人が泣きながら私のところに来たことがあった。キム監督がスタッフをコミュニケーション問題で呼び出したそうだ。その場所がモーテルで、性的関係はもちろん、変態的な行為まで要求されたという。スタッフは耐えられず飛び出し、私に助けを求めた。こうしたことは一度や二度でないと言った」と目撃した事例を問う質問に答えた。

 同スタッフは「私としては、措置を取れる立場ではないため躊躇した。それ以来、その女性スタッフは現場に出てこなかった。キム監督はその女性が私に相談したことを知り、私も制作に携わりながら変な視線を受け、侮蔑感を感じる状況が多かった。これが私が耐えるべき部分だと考えた」と当時の状況を伝えた。

 また、「一部のスタッフは妊娠や中絶手術をしたとも聞いている。これに関して、この間、問題提起したスタッフは一人も見たことがない。キム監督が世界的な監督であるため、一緒に仕事をしたいと現場に来るスタッフも多かった。彼があがめられる状況で、被害者の誰かを擁護するのは大変な雰囲気だった」と説明した。

 最後に「いままで言えずに申し訳ない。こうしてインタビューに応じることも申し訳ない。映画人として恥ずかしい。社会全般に蔓延したこうした出来事がなくなればいい。そして、映画という夢を持つ弱者がさらに多いことを知ってほしい」と伝えた。

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