潘基文前国連事務総長「朝鮮半島、6・25以来最大の危機」(提供:news1)
潘基文前国連事務総長「朝鮮半島、6・25以来最大の危機」(提供:news1)
潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長が北朝鮮の核問題と関連し、現在の状況を6・25戦争(朝鮮戦争)以来、最も危険な状況だと診断した。また北朝鮮がこれまでになく米国に核兵器で攻撃すると威嚇したことが、現在の危機をあおったと分析した。

 潘前総長は26日、全経連会館カンファレンスセンターで開かれた「北朝鮮核問題をどのように解決すべきか:展望と解決法」特別対談基調演説で「10年間、国連事務総長を務めたが、このように北朝鮮の核問題が全世界的に最も危険なレベルまで到達したことはなかった」とし「6・25以来、朝鮮半島に多くの危機があったが、どのときよりも最も危険な状態だと思う」と述べた。

 潘前総長はトランプ米大統領が最近開かれた国連総会で、北朝鮮に対して「完全破壊」を言及したことに対して「(人類の歴史上)核兵器が開発されてから、北朝鮮は初めて米国に核兵器を使うと威嚇した」とし、その背景を分析。

 また「過去、米国とソ連が核兵器をそれぞれ1万個以上保有していた冷戦時代にも、ソ連が米国へ向けて核を使うと明かしたことはなかった」とし「これまでロシア、米国、フランス、中国など、どの国も核を使用するとあえて話さなかった」と説明した。

 また、今回の国際社会の対処がこれまで以上に早く強力におこなわれたと分析した。潘前総長は「今回の国連安保理の対北制裁決議案が8日で採択された」とし「以前4、5次核実験のときは1か月半から2か月半ほどかかった」と述べた。続けて「これまで安保理が採択した制裁案のうち最も強力な制裁案」と付け加えた。

 潘前総長はこのように企業活動は萎縮せざるを得ない状況だが、国民が普段のように経済活動を続けるよう求めた。

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