「U-KISS」
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U-KISS」ケビンの卒業ライブツアーとなった「U-KISS PREMIUM LIVE KEVIN’S GRADUATION 」が、ついに4月25日(火)神奈川県民ホールにて幕を閉じた。

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 「U-KISS」 6人での最後のライブとあって、夜公演は3階席まで満席となり、多くの「KISSme」(=「U-KISS」のファン)がその瞬間を見守った。練習中に腰を負傷したキソプが、本来のダンスパフォーマンスを披露できなかったのは残念だったが、「KISSme」の熱気あふれる大声援を受け、6人は熱をほとばしらせながら、最後まで全力のパフォーマンスで応え、ケビンの卒業を祝うと同時に、5人で活動していく「U-KISS」、ソロで活動していくケビン、お互いがエールを送りながら新たな道への出発、そして再会を誓う感動あふれるライブとなった。

 オープニング。高台の下の扉が開き、中央から姿を見せた6人。「ケビン!」と叫ぶ歓声が一際大きい中、日本デビュー曲「Tick Tack」で幕が開け、いつにも増して迫力のあるキレキレダンスに、メンバーたちの並々ならぬ気合が感じられる。そのまま「All of Tonight」へとなだれ込み、セクシーなダンスで「KISSme」を魅了した。

 全員であいさつ、自己紹介を簡単に済ませると、すぐに次の曲へ。ケビン、キソプ、ジュンの3人でカッコよく「Play Back(JUN version)」を、イライとジュンのラッパー2人がクールに「DAMN!! 」を披露し、澄んだ声のケビンと圧倒的声量のスヒョンが「One Call Away」で美しい歌声を会場に響かせた。

 ケビンが一人語りする映像では、デビュー前、大阪でメンバーと3か月共同生活をしたことが一番印象に残っていて、日本武道館でのライブは「夢みたい」だったと振り返ったケビン。グループ卒業をメンバーに伝えたときは「つらかったです。でも、スヒョンさんがリーダーとして、他のメンバーに『ケビンのこと応援しよう、ケビンの分までもっと頑張ろう』って言ってくれて、グッときました。いつかまた笑顔で、ファンの皆さんに『U-KISS』としてパフォーマンスしたいです。少し離れていても、心はメンバーと一緒です。永遠に」と語った。

 ここからは、ケビンとメンバーたちのコラボメドレーに。バラード「Take Me Away」をフンと歌い上げたケビン。イライとの「Baby, Touch Me」では、イライがケビンをバックハグする一幕も。「DON‘T BREAK US DOWN feat. JUN」ではダンスとラップで盛り上げたジュンと最後は肩を組み、切ないメロディの「Remember」では、スヒョンと美しいハーモニーを奏でた。そして、ボーカルラインのキソプ、スヒョン、フンと「Orion」で締めくくり、それぞれの個性を生かした多彩なステージで「KISSme」の心を打った。

 再び映像では、ケビンの卒業前に6人で大阪をめぐる様子が映し出され、通天閣では高いところが苦手なキソプの手をしっかりつないで先導するケビンの姿が。また、初めて通天閣を訪れたジュンが「『U-KISS』は永遠に続きます!ケビンさんのことを死ぬまで応援していきます」と誓い、頼もしい末っ子の言葉に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

 「Every Day -Japanese ver.-」、「LOVE ON U」で、息の合ったダンスを見せ、ここまでMCもなく、怒涛のパフォーマンスで客席を圧倒した「U-KISS」。ここでやっと、前半のライブを振り返るトークタイムとなり、いつもの仲睦まじい、わちゃわちゃ感を発揮(笑)。

 ケビンからふられたフンが「All of Tonight」のセクシーなダンスを披露、客席の悲鳴を誘い、「DAMN!! 」ではバックに流れた映像が「僕は熊(イライ)」、「僕は狼です(ジュン)」と言うと、「その映像にケビンが入ったら魚かな」とフン。他のメンバーたちは「虫、虫!」と面白がり、「虫も魚もどっちもイヤです!」と言うケビンをいじり、大爆笑に。そして、イライとジュンがサビ部分のダンスを踊ると、スヒョンが割り込み、おいしいところを持っていく。「機会があったらやりたいな」と欲を見せるスヒョンに、フンが「一緒にやらせて!」とノリノリの2人だった。

 話題はケビンのコラボメドレーへと移り、「『Take Me Away』は切ない曲ですが、フンさんがステキな歌声で表現してくれました」とケビン。「Baby, Touch Me」は日本武道館で披露して以来だとか。また、スヒョンから「DON‘T BREAK US DOWN」のダンスは100点満点で何点かと聞かれたジュンは「100点です!」と答え、「お頭(=スヒョン)から、ステージでは自分が一番カッコいいと思いながらパフォーマンスをするよう言われたからです」と理由を説明すると、スヒョンから「ジュンさん、100点あげるよ」と言われ、「わー!神様」と天を仰ぎ大喜びした。
さらに、ジュンが合流してから初めての曲「LOVE ON U」は、「この曲も僕が一番カッコよかったと思います!」と自信満々のジュンに、「いいよ」、「カッコいいよ」と他のメンバーたち。「2014年のことを思い出して、初心を忘れないようにしようと思いました」というジュンに、ケビンが「2014年といま、気持ちは同じ?」と聞くと、「同じです」と。すると、キソプが「僕は変わった。『KISSme』がもっと好きになりました。もっと好きになってどうしよう」とキザなセリフをさらっと言い放ち、客席は「キャー」と悲鳴の嵐。さらに、最近ハマっているとして、ジュンとケビンが、妖艶なまなざしを向けながら、ブルゾンちえみの「35億」のキャリアウーマンネタをして見せ、会場は熱狂に包まれた。

 その勢いのまま、ダンスナンバー「FEEL IT」、ライブの人気ナンバー「Neverland」と続き、メンバーたちの一糸乱れぬパフォーマンスをKISSmeの掛け声がさらに盛り上げ、熱気に満ちた会場がさらに沸き立った。

 キソプは「このまま時間が止まってほしいな」と幸せそうな表情を浮かべ、「いまパワーをもらったんですが、その気をもう1回もらいたい」と自分の携帯電話を取り出し、「Neverland」の掛け声を客席にリクエスト。動画で撮影し、「ヤバイ、ヤバイ」と大興奮。「パワーをもらって早く(腰の負傷を)治します」と約束した。

 「歌詞が本当にいいです。心から聴いてください」というケビンの曲紹介で、「SOMEDAY」を韓国語歌詞で熱唱した6人。スクリーンに字幕が映し出され、「苦しくても心から笑える日が来るさ」という歌詞が心にしみる。さらに、大人っぽいミディアムチューン「Thousand Miles Away」を歌い上げ、客席を酔わせた。

 本編最後の曲を前に、感想を語っていくメンバーたち。ジュンは「映像で言った通り、『U-KISS』はずっと続きます!皆さんが隣でずっと応援してください。そして、ケビンさんのこともたくさん応援してください。僕も末っ子として全力で精一杯頑張ります」、キソプは「ケビンさんもこれからスタートになりますので、ケビンさんのこと、たくさん応援してください。そして、僕たちもケビンさんの分までもっと頑張って、皆さんにもっと認められるように頑張ります。心から大好きです」、イライは「いままで何があっても、僕たちのそばにいてくれて、本当にありがとうございます。これからもずっとそばにいてください。そして、ケビンもCongratulation。1回家族になったら、永遠に家族ですので、忘れないでください」、フンは「6人としてのステージがこれで最後だとは思いません。ケビンと『U-KISS』は気持ちのつながりがあるから、いつでも皆さんにステージを見せられると思うし、『KISSme』の皆さんがいるから、ケビンも『U-KISS』としての気持ちを永遠に持ち続けていくと思います。ケビンが歩く道、『U-KISS』が歩く道、その道をお互いが頑張っていくと、その最後は『KISSme』のところだと思っています。いつまでも『U-KISS』とケビンのことを応援し、愛してください」と語り、思いやりや優しさが詰まったメンバーたちの言葉に、客席からはすすり泣く声があちこちでもれていた。

 その思いは、メンバーたちも、本編最後の曲となる6人最後の新曲「Only Ever Yours」で噴き出した。「ケビンを応援する意味もあり、たくさんの意味が込められた曲なんです」とスヒョンが紹介し、歌い始めたが、キソプが泣いて歌えず背中を向け、スヒョンも詰まりながら声をしぼり出し、そんなメンバーたちの歌声を噛みしめるように聴きながら、自分のパートを歌いつなぐケビン。歌が進むにつれ、感極まって涙で歌えないスヒョンとケビンのパートを『KISSme』が一緒に歌い、感動に包まれたまま、オープニングで登場した扉へとメンバーが一人ずつ向かう。最後にケビンがマイクを通さず、「ありがとう」と言い残し、扉が閉まった。

 すぐに「U-KISS」コールが沸き起こり、アンコールへ。笑顔で再登場した「U-KISS」は、「Action」で弾けたキュートさを発揮し、メンバー同士でじゃれ合う姿もほほ笑ましかった。そして、客席をバックに記念撮影をした後、ケビンからメッセージが。
「僕のGRADUATIONライブがきょうで終わりましたが、このあいさつをする機会がほしかったです。メンバーのみんな、応援してくれたファンの皆さん、たくさん来てくれて本当にありがとうございます。最後まで僕の感謝の気持ち、本気の気持ちを伝えたかったです。『U-KISS』のメンバーのみんな、後ろで僕たちよりもっと頑張っているスタッフの皆さん、いつもどこでも愛をくれる『KISSme』の皆さんのおかげで、ここまで来られたと思います。いままで本当にありとうございました!いままでの幸せな思い出は一生忘れないし、僕の心の中でずっと生き続けます。『U-KISS』も僕が応援しているし、どこにいても心はそばにいるから、皆さんも心配しないでくださいね。本当に最後じゃないから。フンさんが言った通り、最後の場所は『KISSme』のいる場所だから、僕も頑張るし、皆さん、『U-KISS』をたくさん応援してください。いままでもこれからもずっと『KISSme』を愛しています。今度は僕が『KISSme』に入って『U-KISS』を応援します(笑)。そして、スヒョンのボードも作ります。ちゃんと見えるようにLEDで」と最後はユーモアを交え、笑顔でメッセージを届けた。

 それを受け、今度はスヒョンが「『U-KISS』ってグループは大変なことがいっぱいあったと思います。今回も、ケビンの卒業が僕もすごく怖かったです。でも『U-KISS』として精一杯頑張ってくれたから、スヒョンもメンバーも、『KISSme』の皆さんもケビンにありがたいって気持ちだと思うし、また絶対一緒にステージをやりたいと思っています。これは別の話なんですが、僕一人でいるときは……(言葉に詰まる)、活動できることが幸せだけど、大変なことがあると、なんでスヒョンの人生はこうなのかなと思うときもありました。すごくつらくて、死ぬほどつらかったけど、ここにいる『KISSme』の皆さん、メンバーの皆さん……(言葉に詰まる)、すみません、ちょっといやらしいこと考えます(と高台のほうへと行って背中を向け、心を落ち着かせた後)スタッフの皆さんが応援してくれるから、もっと完ぺきな『U-KISS』として、スヒョンとして、皆さんに全てを見せたいと思ってやってきました。ケビンとのステージは約束します。そして、『U-KISS』も、スヒョンが絶対メンバーを守るから、『KISSme』を守るから、『U-KISS』を信じて、死ぬまで一緒にいきましょう!」と力を込めた。本音を打ち明けたリーダーの決意に、この日一番の大きな拍手が送られた。

 そして、「皆さんの笑顔を僕たちが守るから、その笑顔でいてください(キソプ)」、「次は楽しい曲だから泣かないでね(フン)」とまた雰囲気を変え、「Kiss Me Forever」でタオルをぐるぐる回し、一体感を演出した。

 ここで、サプライズ映像として、「KISSme」、メンバー、関係者がケビンにメッセージを寄せたビデオレターがスクリーンに映し出された。たくさんの人からの愛あるメッセージにケビンは涙を流しながら、「本当に愛されているんだなと感じました。これは幸せの涙ですけど、僕が足りなくて、こんなに愛されるのがちょっと…。この気持ちを表現する言葉が分からないですけど、本当に本当にありがとうございます!」と感謝した。

 そして、スヒョンが大きな花束を渡しながら、「ケビンさん、卒業おめでとうございます!」と言った後、会場全員で「お疲れさまでした!」と声をそろえ、ケビンを労うと、「いままでありがとうございました!大好きです!」と晴れやかな笑顔を見せたケビン。

 この日特別にアンコールに追加された6人最後の曲は「Lots of love」。メンバーたちが涙で歌えなくても、「KISSme」が一緒に歌い、最後のステージを全員で作り上げ、熱い感動が充満した。そして、客席の左右、中央で6人最後のあいさつをするとき、泣きじゃくるジュンに優しく寄り添っていたケビン。最後に一人だけステージに残り、「ありがとうございました!」と深々と頭を下げ、ケビンらしい笑顔で手を振りながら、ステージを去った。

 天使のような笑顔で、「ザ・アイドル」とも呼ばれるケビンは、涙を見せつつも、最後まで笑顔を忘れないアイドルだったし、ケビンを温かく送り出した「U-KISS」メンバーたちの思いが、「KISSme」にしっかり届き、さらに「U-KISS」、ケビン、「KISSme」の絆が深まるライブだった。



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