【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が21日午前、ソウル中央地検に出頭した。65年の人生で初めて、検察で「長い一日」を送ることになる。 朴氏は午前9時15分ごろ自宅を出発し、青瓦台(大統領府)警護室の車で検察に出頭した。 地検庁舎では一般のエレベーターに乗った。まず13階に行き、地検幹部の部屋で簡単な面談を行う見通しだ。 その後すぐに取調室に移り、本格的に事情聴取を受ける。場所は10階にある特殊1部の取調室だ。 朴氏の聴取は政府高官らによる事件の経験が豊富な李ウォンソク(イ・ウォンソク)特殊1部長、韓雄在(ハン・ウンジェ)刑事8部長が担当する。 取調室には部長検事以外に、補佐役の検事1~2人が同席する場合もある。 検事の向かい側に朴氏と弁護士1~2人が座り、検察の質問に答える。 朴氏の供述は容疑者尋問調書に記録される。当事者が同意した場合、録音・録画が行われる可能性もある。 必要によっては朴氏の長年の知人で収監中の崔順実(チェ・スンシル)被告や青瓦台の政策調整首席秘書官だった安鍾範(アン・ジョンボム)被告、サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)被告が同席しての尋問もあり得るとの見通しも出ている。ただ法曹界では、捜査の効率性などを考えると可能性は低いという見方が優勢だ。 昼食・夕食は取調室の横の待機室で随行する関係者と一緒に取る予定だ。弁当のほか、近くの飲食店から出前を取る可能性もある。 朴氏の容疑は13に上るだけに、聴取が深夜まで続くことが予想される。一方、体力的な負担などを考慮して予想より早く終了することも考えられる。聴取自体は早く終わっても、調書の検討に時間がかかる場合もある。 最後に朴氏の容疑者尋問調書を読み上げられ、自身の供述と調書に書かれた内容が一致するか、用語や趣旨がきちんと記載されているかを最終的に確認した後、署名押印を行う。 庁舎の外に出ると、出頭した際と同様に取材陣のフラッシュを浴び、自宅に戻って一日を終えることになりそうだ。
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