金正男氏殺害事件、北大使館職員らが関与…韓国統一部「背後に北朝鮮」再度指摘

北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男（キム・ジョンナム）氏が殺害された中、背後に北朝鮮がいると観測され、金正恩政権の不安定性が加重される可能性が予想される。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

　韓国統一部のチョン・ジュンヒ報道官は22日、定例会見で「北朝鮮の容疑者、北朝鮮籍者らの行動が明らかとなったため、すでに申し上げていた通り（金正男氏殺害の）背後には北朝鮮がいるとことは間違いなく、確実視される」と明らかにした。

　マレーシア警察庁長もこの日、記者会見を開き、駐マレーシア北朝鮮大使館2等書記官と高麗航空社の職員など、容疑者2人の名前と写真を追加で公開し、背後に北朝鮮がいることに重きを置いた。

　ただし、マレーシア側はこの日も死亡者の身元を“金正男”ではなく“キム・チョル”と発表するなど、慎重なようすを見せた。

　これまで確実視されている仮説は、金正恩氏が潜在的な競争者を排除するため、異母兄の金正男氏を毒殺したというものだ。

　一部では金正男氏が殺害されただけに、金正恩氏の叔父であるキム・ピョンイル氏も排除される可能性が挙げられている。

　一方、マレーシア警察は早ければこの日、金正男氏の解剖結果を発表することがわかった。