金正恩朝鮮労働党委員長(左)と金正男氏=(聯合ニュース)
金正恩朝鮮労働党委員長(左)と金正男氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に関し、韓国統一部の当局者は16日、北朝鮮が暗殺したとすれば金委員長も知っているはずだとの見解を示した。 同当局者は、16日に行われた記者会見で「1968年の(北朝鮮による)青瓦台(韓国大統領府)襲撃事件の後、72年の南北秘密接触があったが、金日成(キム・イルソン)が事件について『盲動分子の仕業』として謝罪の意を含む発言をした」とし、「自分が承認したことに対する責任回避なのかは知らないが、この話のポイントは北が(金正男氏殺害事件を)起こしたなら最高指導者が知らないはずがないということだ」と述べた。 北朝鮮が金正男氏を殺害したという根拠を韓国政府がつかんでいるのかという質問には「昨日(情報機関の国家情報院が)国会情報委員会で話したこと以外に言えることはない。マレーシア警察の捜査を見守らなければならない」と話した。 韓国政府筋は、今回の事件での韓国政府とマレーシア当局の協力について「(通常の)やり方では警察同士で話をする」と述べ、在マレーシア韓国大使館に派遣された韓国の警察官が現地の警察とコミュニケーションを取っていることを示唆した。 同筋は私見だと前置きした上で、「(マレーシア警察の捜査は)かなりの時間がかかるだろう」と述べた。
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