北朝鮮高官 「トランプ次期大統領政策の把握までは挑発しない」＝RFA

北朝鮮外務省の崔善姫（チェ・ソンヒ）米州局副局長は先月、スイス・ジュネーブ北米間民間接触で、北朝鮮はドナルド・トランプ次期米国政府の対北政策を把握するまでは、北米関係を緊張させる挑発はおこなわないと明かした。米国自由アジア放送（RFA）が7日（現地時間）、報道した。

　RFAはこの日、当時の接触関連文書を引用し、「崔局長が米国大統領選挙結果に、『北朝鮮人も多くの米国人同様に、驚いた』と述べた」と報道。また、崔局長は、北朝鮮の外務省がトランプ次期大統領について「全く存じ上げていない」とし、「彼について、より把握するまでは口を閉ざしている方がよいだろう」と語ったという。

　崔局長は、このような北朝鮮側の立場を明白に熟知した上で、トランプ政権が対北政策を再検討してくれるよう望む、と米国側の代表団に明かした。

　これは、北朝鮮がトランプ政権が対北政策を構成する過程で、悪影響を及ぼさないよう核実験やミサイル発射などの挑発を自制するとの意思を明かしたものとRFAは伝えている。