“愛犬も顔立ちが命”…ペットまで顔重視の韓国、その原因は“他人に誇示しようとする指向”?
“愛犬も顔立ちが命”…ペットまで顔重視の韓国、その原因は“他人に誇示しようとする指向”?
9日夕方、退渓路(トェゲロ)の愛犬通り。通りに並ぶ愛犬ショップのショーウィンドウには生まれたばかりの子犬たちが陳列されている。派手な証明の下、家族を待つ子犬たちの顔は誰か見ても美しくて可愛い。豊かに毛並みが魅力的な真っ白いポメラニアンから、ある番組で人気に火が付いたロングコートチワワまで。値段も高い。数十万ウォン(数万円)で売られている。

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 愛犬通りのショーウィンドウを見回しても“不細工”な子犬は目に付かない。田舎で見られるような珍島犬やヌロンイ(朝鮮半島原産の食用犬種)もいない。あるペットショップ関係者は「犬を買いに来る人はみんな、小さくて美しい子犬を求め、“不細工犬”やミックス犬には関心を示さない」と述べた。

 ペットショップだけでなく伴侶犬の養子縁組機関でも純血種や顔つきの美しい犬に人気が集中する。

 先月、ある韓国の動物保護団体は動物保護施設から引き取った犬の養子イベントを進行した。同イベントに出ていた犬は生まれたばかりの子犬10匹だったが、実際に養子に出された子犬は半数だった。担当者は「養子が確定した5匹は多くの人が連れて行こうとしたが、残りの5匹には興味さえ示さなかった」と伝えた。この担当者は「誰が見ても美しくなければ人気はない」とし、「残りの5匹はそれほど可愛くないという理由で、特別な関心も示さず、結局は養子にも出されなかった」と説明した。

 パク・ソヨン動物保護団体ケアの合同代表は「施設に送り込まれる犬たちはミックス犬、障害犬、大型犬がほとんど」とし、「小さくて美しい犬は捨てられるのではなく、いなくなって(施設に)来る場合が多く、保護施設に入ってもすぐに養子申請があり、新たな主人のもとへ行ける」と話した。

 美しいペットが好きなのは韓国人の特性だ。米国やカナダなどではペットを飼う際、顔立ちはそこまで気にしない。実際に韓国の犬を多く養子に出している米国やカナダで人気の犬種は珍島犬やヌロンイのようなミックス犬だ。

 数年前から海外養子関連の仕事をしているチャン・ビョングォンBKインターナショナル代表は「アメリカ人は犬の障害有無や外見に気を使わない。犬の指向、すなわち優しくて社交性があるかを先に見る」と語った。

 韓国人はなぜ、美しい犬を好むのか。パク・ソヨン代表はその原因を、未だ成熟していないペット文化だと指摘した。パク代表は「外国人は種類をこだわらない。野生動物のような外見でも育てる」としながら、「それに比べ、韓国や日本、中国では純血種で美しいペットを好む」と話す。

 続けて「韓国人の“他人に誇示しようとする指向”がこのようなペット文化を作るようだ。よく売れる美しいペットを選択するよりは、自身と性格が合うかどうかを悩むことが重要だ」と強調した。

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