【ソウル聯合ニュース】韓日中が先ごろ3年半ぶりとなる首脳会談を開き協力体制の回復に乗り出したが、3カ国の国民の間では総じて相手国に対し好感よりも嫌悪感が強いことが8日、分かった。 韓国外交部が民間企業に依頼し、海外14カ国の成人5600人(1カ国当たりの有効標本400人)を対象に昨年10月から11月にかけ実施したオンラインアンケートで、中国国民は「親韓・反日」感情を抱いており、日本国民は「嫌韓・嫌中」意識が強いとの結果が出た。 調査対象国は中国、日本のほか、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、ロシア、英国、イタリア、フランス、オランダ、スペイン、ルーマニア、米国。相手国に対する5点満点の評価で、4~5点とすれば「好感」、1~2点なら「嫌悪」と分類した。 調査によると、日本国民の5.8%が中国に対し、14.0%が韓国に対し好感を示した。中国国民は35.3%が日本に対し、65.8%が韓国に対し好感を抱いていた。 相手国に対する好感度の低さは、嫌悪感の高さとして表れた。日本国民の77.7%が中国を、中国国民の41.7%が日本に嫌悪感を示した。 韓国を嫌悪しているとの回答は、日本国民では59.7%だったのに対し、中国国民では9.0%にとどまった。韓日関係が悪化の一途をたどってきたのに対し、韓中関係は継続的に改善しているためとみられる。 今回の調査は国際社会での韓国のイメージを把握することが目的で、韓国国民は調査対象となっていない。だが、昨年のBBCワールドサービスなどの調査では、韓国国民の56%が中国に対し、79%が日本に対し嫌悪感を示した。 今回の調査から、日中間の相手国に対する嫌悪感に比べ、両国の韓国に対する警戒心は相対的に低いことが分かり、北東アジアの協力体制を築く上で韓国の役割が重要と指摘される。 一方、中国と日本を除く12カ国の国民の韓国と中国、日本に対する国家イメージ調査では、日本(好感63.7%、嫌悪7.9%)、韓国(好感46.6%、嫌悪18.4%)、中国(好感32.9%、嫌悪29.0%)の順で肯定的な評価が多かった。 韓国に対する好感度が最も高かったのはマレーシア(72.7%)で、最も低かったのは日本(14.3%)だった。外交部はこの結果を広報外交の戦略樹立などに活用する方針だ。 stomo@yna.co.kr
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