【ソウル聯合ニュース】ソウル市松坡区の複合商業施設「第2ロッテワールド」のロッテワールドモールが15日、オープン1周年を迎えた。 この1年間で延べ2600万人以上が訪れ、1兆ウォン(約1050億円)以上を消費した。しかし、施設の安全性問題が相次ぎ、来客数がオープン当初より減っている上、来年以降、館内の免税店営業が再承認されるか定かでないなど、不安要素も抱えている。◇韓国人の2人に1人が来客、中国人も多数 第2ロッテワールドのロッテワールドモールは、昨年10月14日に名品館「AVENUEL」と大型スーパーのロッテマートを皮切りに、映画館やショッピングモール、免税店などが順次開業した。 運営会社のロッテ物産によると、1年間の来客数は延べ2820万人と集計された。外国人観光客200万人を除くと、単純計算で韓国人の2人に1人が足を運んだことになる。 外国人は主にAVENUEL内の免税店を訪れた。その8割が中国人だ。昨年来韓した中国人は約610万人だが、その4人に1人が第2ロッテワールドに立ち寄った計算になる。 また、開業後1年の売上高は、一部施設で5カ月に及ぶ営業停止期間があったにもかかわらず、1兆ウォンを超えた。 この日、第2ロッテワールド内で1周年の記念式が開かれ、ロッテ物産の盧柄容(ノ・ビョンヨン)社長は来客数や売上高に言及しながら、「国内の消費活性化に大きく寄与した」「さまざまな悪条件の中でも成果を上げた」と、従業員をねぎらった。さらに来年、123階建て、高さ555メートルのロッテワールドタワーが完成すれば、第2ロッテワールドは既存の蚕室ロッテワールドと共に年間250万人の海外観光客を誘致できるとした。3000億ウォンの観光収入と9兆ウォンの経済波及効果にも期待を示した。◇来客数は開業当初の80% しかし、開業当初の期待に比べると、この1年の実績は満足のいく水準に達していない。 1日当たりの来客数は昨年10月に10万9000人、11月も9万9000人に上ったが、昨年末に水族館での水漏れや映画館での振動などでこれら施設の営業が停止されると、来客数は今年2月に5万4000人とほぼ半減した。5月に水族館と映画館が営業を再開したのもつかの間、中東呼吸器症候群(MERS)の流行が打撃を与えた。今月に入ってからも13日までの1日平均来客数は約7万8000人と、開業当初の8割程度にとどまる。 安全性の問題のほかに、駐車料金も不評だ。いくら買い物をしても駐車料金の割引はない。ついにはテナント側が「駐車料金が高すぎ、正常な営業に支障を来たす」と、料金引き下げの嘆願をソウル市に出した。 免税店が来年以降も引き続き営業できるかも不透明だ。免税店は蚕室のロッテ百貨店からAVENUELに移転するにあたり2フロアに大幅増床したが、市内免税店の営業権は今年末で満了となる。最近国会では、ロッテの免税店に関連した疑惑も取り上げられた。 mgk1202@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0