デニス・ロッドマン氏=(聯合ニュース)
デニス・ロッドマン氏=(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏の訪朝と贈答品の持ち込みをめぐり、米政府が適法かどうか調査に乗り出したのに続き、国連も安全保障理事会の北朝鮮制裁決議に違反していないか調査することを正式に決めた。国連筋が17日(現地時間)、聯合ニュースの取材に明らかにした。
 ロッドマン氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記との交友関係をアピールしており、昨年から数回、バスケットボールチームを率いて訪朝している。金第1書記の誕生日に合わせ今年1月初めに訪朝した際は、数百ドル相当のウイスキーをはじめ、欧州産クリスタル、イタリア製の衣料と毛皮、英国製ハンドバッグ、ウオツカなど合計1万ドル(約102万円)以上の誕生日プレゼントを贈ったとされる。

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 この国連筋によると、国連はロッドマン氏の訪朝が国連安保理決議に違反していないか、特に金第1書記に渡したとされる高価な贈答品が国連の定める北朝鮮への持ち込みを禁じたぜいたく品にあたるかを調べる方針だ。
 調査は国連の北朝鮮制裁委員会と専門家パネルが担当する。ロッドマン氏個人だけでなく、贈答品のメーカー、これら企業が属する英国やイタリア、米国なども調査対象となる。国ごとにぜいたく品の定義が異なるため、制裁違反だったかを突き詰めるのはやや複雑な作業となるという。
 国連安保理は北朝鮮が3回目核実験を強行した直後の昨年3月、北朝鮮に対する追加制裁決議を採択し、新たに宝飾品やヨットなどを対北朝鮮禁輸のぜいたく品に指定した。 
 一方、米財務省もロッドマン氏が国連安保理決議と米国の現行法に違反していないかを調査中と伝えられる。米国は自国の国民や企業が北朝鮮側に直接、間接的にぜいたく品を輸出入、再輸出する行為を禁じている。違反が認められた場合、最高25万ドルの罰金か違法取引額の2倍にあたる支払いが科されるほか、最長20年の懲役刑が言い渡される。米政府の調査結果は国連の調査にも影響を及ぼすとみられる。

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