韓国青瓦台(大統領府)によると、朴大統領は同構想と関連し「北東アジアでの協力進展は東アジア地域の協力にも有益だ」と訴え、参加国首脳らの支持を得たという。
また、韓国外交部によると、朴大統領は冒頭発言で「北東アジアは経済面での相互依存や協力は進んでいるが、政治・安全保障分野での協力は低い水準にとどまっている」と指摘。「相互の信頼不足に起因するもので、域内国同士で信頼を築いていくのが北東アジア平和協力構想だ」と説明した。
韓国政府の主導で設立された「第2次東アジアビジョングループ(EAVG II)」が昨年の首脳会議で報告した「2020年までの東アジア共同体構築」というビジョンについては、ASEANプラス3の協力に向けた正しい方向だと評価した。報告書の追加措置を滞りなく進めることが重要だと強調し、来年ミャンマーで開催される首脳会議に具体的な行動計画を盛り込んだ最終報告書を提出できるよう、加盟国に協力を求めた。
朴大統領は報告書の勧告事項のうち、特に▼貿易円滑化に向けた東アジアでのシングルウインドー構築▼域内の有名大学間のネットワーク構築▼韓日中それぞれとASEANのセンター間の協力――を優先課題に挙げたという。
朴大統領は続けて、同所で開催された東アジア首脳会議(EAS)に出席。アジア・太平洋地域の18カ国の首脳らと気候変動、災害管理、食料・エネルギー安保をはじめとする諸懸案について意見を交わし、「食料安保に対するEAS宣言」を採択した。
朴大統領は、世界的な食料危機の解決に向けては中長期的かつ粘り強い努力が必要だと強調したほか、災害管理に対する加盟国の連携の必要性を訴えた。
また、北朝鮮の核問題をめぐり、韓国をはじめ米国、日本、オーストラリアは北朝鮮による国連安全保障理事会決議の完全な履行を訴え、完全で検証可能かつ後戻りできない朝鮮半島非核化の重要性を強調した。
朴大統領は「朝鮮半島信頼プロセス」(対話や人道支援を通じて北朝鮮との信頼構築を目指す政策)や北東アジア平和協力構想に対する支持を求め、参加国の首脳らはこれを歓迎したという。
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