【ソウル聯合ニュース】国連教育科学文化機関(ユネスコ)が12月の全体会議で中国が世界無形遺産として登録を申請した韓国民謡「アリラン」の審査を行うことを受け、韓国広報専門家として知られる誠心女子大学教養教育院の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授はインターネット上で「アリラン広告プロジェクト」を開始した。
 プロジェクトは11月末、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル欧州版1面へのアリラン広告掲載を目指し、ネット上で募金を呼びかけるもの。徐教授は「中国が韓国の文化遺産であるアリアンを奪おうとしている。自らアリランを守らなければならないため、プロジェクトを企画した」と説明した。 
 中国政府は吉林省にある延辺朝鮮族自治州のアリランを国の無形文化遺産に指定し、ユネスコ登録を進めている。
 徐教授はこれまで、ネット上で少額の出資を募るクラウドファンディングで集めた資金を使い、ウォール・ストリート・ジャーナルの1面に日本の独島領有権主張を批判する広告などを掲載した。昨年は英国・ロンドンの中心部にある広場、ピカデリー・サーカスでアリランを紹介する映像広告を流した。
 今回の募金の目標額は5000万ウォン(約362万円)。すでに約140万ウォンが集まったという。募金は広告掲載などに使われ、目標額を超えると次の広告掲載に使用する計画だ。
 徐教授は今年、1か月にわたり東京・新大久保の韓流スポット「K-PLAZA」の大型電光板でアリランをテーマにした映像を1日50回流すプロジェクトを行った。

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