今年のベネチア国際映画祭でコンペティション部門最高賞の金獅子賞を受賞した韓国映画「ピエタ」(キム・ギドク監督)について、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)の会員が、来年のゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞にノミネートされるべきとの見解を示した。

韓国映画「嘆きのピエタ」のキャスト、公開日、あらすじ

 アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞は、HFPA会員の投票で決まる。韓国で開催中の釜山国際映画祭に招かれたHFPA会員の2人の記者は9日、韓国映画記者協会と映画祭側の関係者と懇談した。
 この席で、国営イタリア放送協会(RAI)で映画を担当する記者は「これまでゴールデン・グローブ賞にノミネートされた韓国映画は『母なる証明』(ポン・ジュノ監督)だけ。今年のベネチア映画祭で金獅子賞を受賞したキム・ギドク監督の『ピエタ』は、作品性や演出力などを考慮すると候補に挙がる可能性が高い」と話した。フランス紙フィガロの記者も「ハリウッドに戻ったら、『ピエタ』がノミネートされるよう同僚に働きかける」とした。

 HFPA会員が釜山映画祭を訪れるのは昨年に次いで2回目。映画祭の感想を聞かれると、「東京と香港(映画祭)とともに釜山映画祭の名声は聞いていたが、実際に来てみて、その大変な規模に驚いた」と口をそろえた。韓国映画産業の発展と韓国映画の質も高く評価した。

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