バン・ヨングク
バン・ヨングク
B.A.P」を脱退後、原点であるアンダーグラウンドヒップホップシーンに立ち返り、ソロアーティストとしての存在感を示しながら、世界的に活躍しているバン・ヨングクが兵役前、日本で初めてとなるファンミーティング「バン・ヨングク 1st FAN MEETING」を5月8日(水)東京・Zepp Tokyoにて開催。グループ時代の“カリスマリーダー”のイメージとは違い、カッコいいながらも、優しい笑顔を浮かべ、お茶目でキュートな一面も見せるなど、ありのままの姿でファンを魅了した。

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 今回はライブ、トーク、ゲームコーナーのみならず、開場20分後から、バン・ヨングクの8か月間の活動に密着したドキュメンタリー映像「Something To Talk About」の試写会を特別に上映!

 モノトーンの映像で、音楽制作の舞台裏や、テニスを楽しむプライベートな姿、またバン・ヨングクと親交のあるラッパーのDinDin、Sleepy、そしてB.A.Pのメンバー、ヨンジェ、さらには母親からのコメントなども盛り込まれた構成で、知られざる一面が続々と。一人の人間・バン・ヨングクの素顔がたっぷりと味わえる内容で、とても新鮮だった。

 上映会が終わった後は、MCイ・テガンの進行で、本格的にファンミーティングがスタート。客席から声を揃えて「バン・ヨングク!」と呼ばれ、大きな拍手で迎えられたバン・ヨングクは「みなさん、こんにちは。私はヨングクです。お久しぶりですね」とファンとの再会をうれしそうにしながら、あいさつ。

 前日、空港で多くのファンに出迎えられ、日本入りしたというバン・ヨングク。日本に来たら、ラーメンや寿司をよく食べるということや、改めてよく来ている日本は馴染み深く、韓国のように感じる国だとし、日本に対して親しみを示した。

 そして、オープニングは、韓国での自宅や作業室のほか、東京や札幌でも撮影したというドキュメンタリー映像について、さらに詳しく話を聞くべく、演出を手掛けたキム・ジンボン監督を招き入れ、舞台あいさつのような感じで、エピソードを語るトークコーナーから始まった。

 キム監督によると、この作品は昨年8月、「ドキュメンタリーを撮りたいんだけど、兄貴が必要なんです」とバン・ヨングクから連絡を受け、すぐにミーティングをして、1週間後には撮影に入ったという。バン・ヨングクは「当時はそれほどお互いを知っている関係ではなく、むしろ、自分をよく知らないディレクターの視線が必要だったから」とキム監督にオファーした理由を明かした。

 とはいえ、長期間撮影をしながら、徐々に仲良くなっていったそうで、いまではほぼ毎日一緒にいるぐらいになったとか。「仕事で撮影しに行くというより、友達に会いに行くという感じでした」というキム監督に対し、バン・ヨングクは、「元々カメラが好きではないのに、シャワーをする以外は全部撮ったので、大変といえば大変だったけれど、それなりに面白かったです(笑)」と振り返った。

 この作品は、バン・ヨングクの日常を切り取っているため、大きな感情の変化や劇的な事件はない。「それがこのドキュメンタリーのポイントです。その理由は、人が人と会うということを見せたかったからです。だから、よく知らないバン・ヨングクという人と会い、カメラ(キム監督)との距離が近づいていく瞬間を収めました」とキム監督。「僕の視線から見るバン・ヨングクのありのままの姿を収めたかったし、人と人が会うのに、いつも楽しく面白いこと、ドラマチックな事件が必要なわけではないように、素顔のバン・ヨングクを見せたいと思いました」とし、「芸能人のドキュメンタリーであり、映画としての価値を高めたくて、撮影・編集しながら、映画として意味があるのか、芸術として意味があるのかを考えながら制作しました」と作品への想いを語った。

 そんなキム監督に対し、バン・ヨングクは「本当にお疲れさまでした」と労いの言葉をかけて感謝し、「Something To Talk About」の完成に満足した笑顔を見せた。

 今回のファンミーティングでは、ドキュメンタリー映像だけでなく、バン・ヨングクのこれまでに見たことのない姿が随所に見られた。ファンからの質問コーナーでは、「自分が一番色っぽいなと思うポーズはどんなポーズですか?」という質問に対し、鎖骨をチラ見せするようなポーズをしたバン・ヨングク。見せておいて、「自分の体が一番キレイだと思うので、このポーズをしました(笑)」と照れまくり。

 ほかにも、「初恋の人の話を聞かせて」という質問では、「こういう話は初めてします」とまたも恥ずかしそうな表情を浮かべ、「初恋は高校生のときで、いい思い出ではないけれど」と前置きし、「『I Remember』という曲に、その初恋のことを盛り込みましたが、その曲は美しい恋の話ではないので、聴いたことのある方は分かると思います」と明かした。ちなみに、バン・ヨングクは自分から好きだと告白したそうで、相手の女性は誰にでも親切にするような優しい女性だったと話し、はにかむ姿が、ファンの母性本能をくすぐった。

 また、ゲームコーナーでは、抽選で選ばれたファン5人とジェスチャーゲームをし、バン・ヨングクの独特な表現が大爆笑を誘った。出されたお題をバン・ヨングクがジェスチャーし、ファンが当てるというもので、「唐辛子」というお題では、辛い表情で食べるジェスチャーに、ファンが一発で正解を出すと、バン・ヨングクは「すごい!」と目を丸くして、喜びを爆発させた。

 さらに、「アンパンマン」といったアニメキャラや、「マリリン・モンロー」や「レディー・ガガ」といった人物、「チンパンジー」や「ハト」といった動物・鳥まで、幅広いお題に対し、バン・ヨングクは5人のファンに「皆さん、ファイト!」、「本当に本当に本当にファイト!」と念を送り、そこまでやるの(!? )というぐらい、思い切りジェスチャーをするお茶目な姿が。

 特に、「マリリン・モンロー」では、風で舞い上がるスカートを抑える有名なシーンを再現した後、あまりの恥ずかしさから、床に崩れ落ちたり、「ハト」では、なぜかハトを追い払うポーズまで披露するなど、ファンを大いに楽しませ、一番多く正解したファンには、その場で書いたサイン入りCDがプレゼントされた。

 ライブステージでは、ソロになって初めてリリースしたシングル「HIKIKOMORI」、ソロ1stアルバム「BANGYONGGUK」のリード曲であり、札幌に滞在して手掛けた曲「旅行(Journey)」、MBCバラエティドキュメンタリー「百年ぶりの帰郷、家へ」のOSTにもなった最新曲「Coming Home」、同じく1stソロアルバムのリード曲「Ya」と収録曲「See you later」の5曲を曲ごとに、その世界観を表現しながら披露。

 中でも、「Ya」は耳元でささやくようなバン・ヨングクの低く柔らかな声や、ジャケットを脱ぎかけて、腰をウェーブさせるセクシーなダンスで妖艶な雰囲気を漂わせ、とどめはウインクでファンをメロメロに。MCイ・テガンのフリで、サビのセクシーなダンスをもう一度踊るというファンサービスも見せ、さらに会場を盛り上げた。

 最後のあいさつで、バン・ヨングクは今回のファンミーティングは「Something To Talk About」を上映できたことに大きな意味があったとし、「芸能人ではなく、人間バン・ヨングクの姿を見せるために制作したものです。僕の人生は全て音楽に関係していて、そうやって生きてきたということを皆さんが分かってくれたらうれしいです」と伝えると、終わりに近づき、ホッとしたのか、「日本のファンの皆さんの前で、1人でファンミーティングをするのは初めてなんですが、欧州ツアーを回ってきたので、緊張しないと思っていました。でも、ファンミーティングの方がもっと緊張しました。マイクを持つ手がちょっと震えたんですが、見なかったことにしてください(笑)」と冗談交じりに笑った後、「僕に会うため、時間を使い、遠くからも来てくださって、ありがとうございます。これからもいい音楽を届けられるよう、頑張ります。愛してます。ありがとうございます」とファンに感謝し、最後まで幸せそうな笑顔を見せ、大盛況のうちに初のファンミーティングを終えた。

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