18日に行われた公判に出廷する辛英子被告=(聯合ニュース)
18日に行われた公判に出廷する辛英子被告=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル高裁は23日、ロッテグループの創業者、辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の長女で、横領・背任罪などに問われたロッテ奨学財団理事長の辛英子(シン・ヨンジャ)被告(75)の保釈請求を棄却した。 辛被告はロッテの百貨店・免税店事業を巡って裏金を受け取ったとして2016年に起訴された。 一審では懲役3年、追徴金約14億4000万ウォン(約1億4000万円)の判決を言い渡され、二審で懲役2年に減刑された。しかし、大法院(最高裁)は二審で無罪と認定された一部容疑を有罪だとして高裁に差し戻し、現在差し戻し審が行われている。 辛被告は一、二審でも保釈を請求したが、裁判所は嫌疑が重く、証拠隠滅の恐れがあるとしていずれも棄却した。 18日に開かれた3回目の保釈審問で、辛被告は高齢と健康上の問題などを理由に保釈を求めたが、認められなかった。 辛被告はロッテシネマ内の売店運営に関する業務上背任の罪でも、辛格浩氏の次男、辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)韓国ロッテグループ会長の共犯として起訴された。昨年12月に一審で懲役2年の判決を言い渡され、現在控訴審が行われている。 裁判所は差し戻し審の事件と、背任など経営不正事件の二審を併合して審理している。 辛被告の差し戻し審の拘束期限は25日までで、裁判所は経営不正事件で再び逮捕状を発付するかを検討している。 検察は「社会的に及ぼした影響と犯罪の重大性に照らせば、逮捕状を再発付すべきだ」と主張している。
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