ソウル空港(軍用空港)で出発を待つ政府の輸送機(写真共同取材団)=23日、城南(聯合ニュース)
ソウル空港(軍用空港)で出発を待つ政府の輸送機(写真共同取材団)=23日、城南(聯合ニュース)
【城南(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】北朝鮮北東部・豊渓里の核実験場廃棄の式典を取材する韓国の記者団が23日、政府の輸送機を利用して北朝鮮東部の元山に到着した。 この日午後2時ごろ元山・葛麻飛行場に到着した韓国記者団は、まず現地のプレスセンターで装備の点検など取材準備を行うものとみられる。先に北朝鮮入りした海外メディアの記者が、プレスセンターに当初なかった韓国記者団の名札が準備されたとSNS(交流サイト)で伝えていた。 韓国記者団と米国、英国、中国、ロシアの記者団は、この日午後、特別専用列車で元山駅から豊渓里に移動する見通しだ。 元山から豊渓里の最寄りの載徳駅までの距離は416キロで、北朝鮮の現地事情を考慮すると、時速35キロ前後の速度で移動した場合12時間程度かかると推測される。 記者団は、載徳駅から約21キロ離れた豊渓里核実験場地域まで車両と徒歩で移動すると伝えられた。 従って、スムーズに移動した場合、24日午前には記者団が豊渓里に到着するとみられる。北朝鮮は12日、豊渓里の核実験場廃棄の式典を23日から25日の間に行うと予告した。 現地に到着した記者団は、豊渓里核実験場地域で坑道を確認するとみられる。ただ、どの程度近くから観察できるか、本格的な廃棄式典の前後にどのような手続きが行われるかなどは具体的に伝えられていない。 現在豊渓里には四つの坑道があり、1回目の核実験に使用し汚染のため閉鎖された1番坑道と、2~6回目の核実験に使用した2番坑道を除く3、4番坑道は、使用可能な状態で管理されているとみられる。 このような中、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は、15日に撮影された衛星写真を基に豊渓里核実験場で坑道が爆破される場面を観測するための展望台の設置と推定される作業が進んでいると伝えた。 21日に撮影された豊渓里一帯の衛星写真によると、西側と北側の坑道の爆破を観察できる展望台が完成し、展望台に続く道路も新たに整備された。 北朝鮮外務省は12日、核実験場の廃棄方法について「入口を完全に閉鎖した後、地上にある全ての観測設備と研究所、フェンスなどの構造物を順次撤去する方式で進められる」と明らかにしており、既に現地では廃棄準備のさまざまな動きがあったことが伝えられている。 記者団は核実験場廃棄の式典の後、すぐに元山のプレスセンターに戻るとみられる。その後、中国・北京を経由して帰国する見通しだ。韓国記者団が利用した政府の輸送機は、そのまま韓国に帰還する。
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