<平昌五輪>小平と健闘たたえ合ったイ・サンファ、栄光の裏には兄の犠牲があった=母が語る
<平昌五輪>小平と健闘たたえ合ったイ・サンファ、栄光の裏には兄の犠牲があった=母が語る
韓国女子スピードスケートの看板選手イ・サンファ(李相花、28)は簡単に作られたわけではない。いまの華麗さの裏に家族らの犠牲があった。特に、兄イ・サンジュン(32)は先にスケート靴を脱ぎ、妹を応援した。

イ・サンファ の最新ニュースまとめ

 イ・サンファと母キム・インスンさんは23日、江原道(カンウォンド)平昌(ピョンチャン)の龍坪(ヨンピョン)リゾートで開かれた「韓国P&G平昌サンキューマム記者懇談会」に参加した。

 イ・サンファは2018年平昌冬季五輪・スピードスケート女子500メートルで銀メダルを獲得した。期待されていた金メダルには届かなかったが、イ・サンファはアジア選手初の女子500メートルで3大会連続のメダル獲得を果たした。また競技後、金メダルに輝いた日本の小平奈緒(31)と互いの健闘をたたえ合い、見る者を感動させた。

 この日のイベントでイ・サンファは「4年間準備した五輪を貴重な銀メダルで終えられてすっきりしている。金メダルを取らなければならないというプレッシャーに大変だったが、多くの国民が銀メダルに激励をくださり感謝したい」と心境を明かした。

 母キム・インスンさんは「この場まで来られたことが光栄だ。娘と一緒のこの瞬間を忘れない」と述べた。続けて、この間の家族の犠牲を公開した。イ・サンファは兄に付き添って小学校1学年のときにスケートを始めた。そして、年上の選手を次々と抜かしながら、小学校大会を席巻した。

 だが、危機もあった。1997年、家庭の暮らし向きが難しくなり、イ・サンファと兄はスケートを継続できなくなった。そのとき、キム・インスンさんの選択はイ・サンファだった。彼女は「周囲から息子が先にスケートを始めたのに、なぜ娘を支援するのかという言葉をよく言われた」とし、「あの頃から息子より娘の方が才能があるという思いがあった」と当時を振り返った。

 また「当時は胸がとても痛かった。息子にまともな言葉をかけられなかった。息子もショックだったと思う。幸い、息子は成長するサンファを見て、気持ちを入れ替え、勉強も一生懸命頑張っていた。サンファに『僕の分まで頑張らなければ。一生懸命になれないなら僕が黙っていない』と言うこともあった。サンファは兄の思いに応えたのだ」と説明した。

 さらに「サンファは4回の五輪に出場したが、今大会は特に感激した。大会前まで負傷も多く、応援もたくさん受けた。それだけ銀メダルが貴重だ」としながら、「これからはサンファも自分の生活を楽しんでほしい。最後だと思っていたけど、あと1~2年続けたいと言っているのが複雑な心境だ。有終の美を飾ってほしい」と娘を応援した。

 イ・サンファは「4年ごとに五輪の準備をするのに鋭敏になっていたが、母はこれをみな勘案してくれた。カナダにいる間、電話でたくさん話し、母の愛を感じることができた。両親のおかげで成長した。親孝行して、一層正しく育っていきたい」と語った。

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