【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は18日、定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.50%で据え置いた。 韓銀は昨年11月30日に開いた前回の委員会で政策金利を0.25%引き上げた。2016年6月に年1.25%に引き下げてから過去最低金利を維持していたが、6年5カ月ぶりの利上げに踏み切り金融政策の方向を転換した。これによる経済への影響などを見極める考えのようだ。 今回の据え置きは金融市場の予想通りだった。利上げ以来、李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は追加利上げを景気指標に基づき慎重に決定する姿勢をたびたび示していた。今すぐ追加の利上げを考えねばならないほど利上げ圧力は強くないというのが専門家らの見方だ。 何よりも、物価上昇率が高くない。需要増による物価の押し上げがみられず、逆にここ最近のウォン高進行が物価を押し下げている。昨年12月の輸入物価は前月比0.8%下がり、2カ月連続の下落となった。前年同月比では14カ月ぶりに下落に転じた。 韓銀がこれまで続けざまに利上げしたことがほぼなかった点も、市場が据え置きを予想する一因となった。この間の長期低金利のせいも大きいが、政策金利の引き上げは経済全般に影響を与え、多くの経済主体を苦しませかねない。 韓国民間シンクタンク・現代経済研究院の研究員は「物価上昇率が高くもなく、経済成長が目立っているわけでもないため、金利を引き上げる明確な理由はない」と話している。
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