金融通貨委員会に出席した李柱烈総裁=19日、ソウル(聯合ニュース)
金融通貨委員会に出席した李柱烈総裁=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は19日、定例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.25%で据え置くことを決めた。昨年6月に過去最低の1.25%に引き下げた後、金融通貨委はこの日まで13回連続で据え置きとしている。 韓銀は6月に利上げの可能性を示唆したが、その後3回の金融通貨委で実行に移さなかった。 半導体の好調で輸出は伸びているものの、北朝鮮リスク、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反発する中国の報復措置などが経済の足を引っ張っている。 何よりも、韓銀が利上げの前提条件としてきた「著しい成長」の兆候がまだ見えていない。李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は8月末、潜在成長率を上回る景気回復が続き、需要圧力が高まる必要があると説明した。韓国の経済状況は改善されつつあるものの、好調な輸出と内需の温度差が大きく、若年層(15~29歳)の体感失業率は高止まりしている。 経済主体が利上げに十分備えられていないことも考慮したようだ。韓銀は突然の利上げが負債の多い家計に打撃となり、景気回復に支障が出かねないと見て、今月末ごろ発表される政府の家計負債対策の効果を見極めるのが得策と判断したとみられる。
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