【ソウル聯合ニュース】韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が21日発表した北朝鮮の貿易動向に関する報告書によると、北朝鮮の昨年の対外貿易規模は前年比4.7%増となる65億5000万ドル(約7353億円)だった。 北朝鮮の貿易規模は2010年から14年にかけて増加を続け、15年に減少。昨年再び増加に転じた。 昨年3月に国連安全保障理事会が北朝鮮産の鉱物資源の輸入や、北朝鮮への航空機燃料の輸出を原則禁止する対北朝鮮制裁決議を採択したにもかかわらず、貿易規模が増加したのは注目に値する。 昨年の北朝鮮の輸出額は28億2000万ドルで前年比4.6%増加した。輸入も前年比4.8%増の37億3000万ドルを記録した。貿易赤字は9億1000万ドルで同5.4%増加した。 石炭や亜鉛などの鉱物性の生産品の輸出が増え、衣類、車両、食用果実、ナッツ類などの輸入が増加し、全体の貿易額が拡大したと分析された。 北朝鮮最大の輸出品である石炭は12.5%増加した。石炭は制裁により貿易が制限されている品目だが、民需用に限り貿易が許されている。 最大の貿易相手国は中国で、昨年の北朝鮮の対中貿易規模は60億5000万ドル(輸出26億3000万ドル、輸入34億2000万ドル)で前年比6.1%増加した。 貿易赤字も7億9000万ドルで前年比6.1%増えた。北朝鮮の対中貿易は貿易全体の92.5%を占めた。 主な輸出品は石炭など鉱物性燃料(11億9000万ドル)と衣類(7億3000万ドル)で、輸出全体の68.1%を占めた。鉱物性燃料の輸出額は前年比10.2%増加した。 大幅に輸出が増えた品目として魚類・甲殻類が挙げられる。2億ドルで前年比74.9%増加した。全体に占める割合も4.2%から6.9%に拡大した。 主な輸入品は原油・精製油などの鉱物油で4億4000万ドル輸入した。輸入全体に占める割合は11.8%だった。
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