引き揚げに向けた準備作業の模様(海洋水産部提供)=(聯合ニュース)
引き揚げに向けた準備作業の模様(海洋水産部提供)=(聯合ニュース)
【珍島聯合ニュース】韓国の海洋水産部は22日午前10時から、2014年に韓国南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の引き揚げテストを行う。引き続き実際の引き揚げを行うかどうかはテストの結果をみて判断する。海洋水産部は「テストにどれだけ時間がかかるかは分からない」と伝えた。 海洋水産部はオーストラリアの気象予測機関OWSから、この日午前6時現在、船体が沈没している海域の気象状況が良好だとの情報を受け取ったとされる。 引き揚げテスト、実際の引き揚げともに、干満の差が最小となる小潮期で波の高さ1メートル、風速毎秒10メートル以下という気象条件を満たす場合に限り実施できる。引き揚げにかかると予想される3日間、この気候が続くことが条件となる。 引き揚げテストは、セウォル号を間に置いたバージ船2隻の油圧ジャッキを実際に作動させて船体を海底から1~2メートル持ち上げ、実際の引き揚げに技術的な問題がないかを確認する作業だ。 海洋水産部は19日にこの作業を行う予定だったが、引き揚げ用のワイヤーがねじれる問題が発生したため実施できなかった。20~21日は波の高さが最大1.7メートルと予想され、作業を先送りした。 OWSによると、22日から24日までは気象が良好とみられており、テストが問題なく済めばすぐに船体を海面上に引き揚げる作業に入るとみられる。引き揚げが開始され、滞りなく進めば、船体は午後4~6時ごろ海面上に姿を現わし、午後8~9時ごろ完全に浮上する見通しだ。
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