北朝鮮メディアは21日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が近代化工事を終えた黄海南道三泉郡のナマズ養殖工場を視察し、延べ床面積9万平方メートル、年間生産量3万トン以上になった工場に満足感を示したという。朝鮮中央通信によると、金委員
北朝鮮メディアは21日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が近代化工事を終えた黄海南道三泉郡のナマズ養殖工場を視察し、延べ床面積9万平方メートル、年間生産量3万トン以上になった工場に満足感を示したという。朝鮮中央通信によると、金委員
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件について、元北朝鮮工作員が金委員長の指示によるテロとの見方を示した。 元工作員で現在は韓国情報機関・国家情報院所管の国家安保戦略研究院の研究委員を務めるキム・ドンシク氏は23日の報告書で、「これまで明らかになった内容をみると、金正男の暗殺は金正恩の指示で北の工作機関が周到に準備、実行したテロ工作と判断される」と述べた。 キム氏は「金正男の暗殺は金正恩の指示か、少なくとも金正恩の許しが無ければできないという点で、暗殺の最終決定権者は金正恩といえる」とした。単純な韓国潜入でも金委員長の指示や許可が必要で、まして正男氏暗殺のような重要な工作は金委員長の指示や許しが無ければ絶対にできないと説明した。 また、「8人が組織的に暗殺工作に加担し、彼らが北とマレーシアを迅速に行き来しながら暗殺を周到に実行に移したことから、金正男暗殺の工作を主導した部署は偵察総局所属の海外情報局である可能性が高い」と指摘した。 朝鮮人民軍の偵察総局には海外情報局、作戦局、偵察局の工作部署があり、うち海外情報局はテロ専門の工作チームを運営するとされる。キム氏によると、同局は前身の党対外情報調査部時代の1984年から本格的にテロチームを運営してきた。金正日政治軍事大学の卒業生から優秀な人物を選抜し、外国語教育や厳しい訓練を施したという。 キム氏は金委員長が正男氏の暗殺を指示した理由について、「何より金正男とその息子の金ハンソルが金正恩を独裁者と非難し、3代世襲も批判して、金正恩の機嫌をひどく損ねたことが最大の理由とみられる」と述べた。さらに、「外部で金正男を金正恩排除後の北を率いる人物と見なしているということも、金正恩に金正男除去の決心を固めさせた理由として作用したのだろう」と分析した。 2人の父、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕記念日を控えた暗殺だったことに関しては、「北の工作部署が意図的に、何らかの口実をつけて金正男をマレーシアにおびき出したのだったら、金正日の誕生日前の暗殺は必然的な結果だったといえる」とした。工作部署が金総書記の誕生日に合わせ正男氏除去の任務を完遂すると金委員長に報告した可能性があるという。 殺害方法については「あまり金をかけず、テロ犯が自身の行為が相手を死に至らせる行動であることをよく知らないまま加担し、その結果暗殺に成功したという点で、古典的な請負殺人とは異なる」と述べた。
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