金正男氏殺害、北朝鮮国籍の容疑者らは全員が「工作員」

マレーシア警察は、金正男（キム・ジョンナム）氏殺害事件の容疑者として逮捕された北朝鮮国籍のリ・チョンチョル容疑者と、逃走した他4人の容疑者らは全員が「北朝鮮の工作員」と把握したことがわかった。日本メディアが21日、報じた。

　日本メディアはこの日、北朝鮮情勢に詳しい韓国情報消息筋の言葉を引用し、「5人全員が、北朝鮮軍偵察総局など情報機関に所属」とし、「この中で、リ・ジョンチョルはマレーシアに長期滞在しながら、金正男暗殺を計画・準備した現地の責任者」と伝えた。

　この消息筋は、リ容疑者が今回の事件発生後、現地警察に逮捕されたことについて「現地在留者が事件直後、国外に逃亡すれば北朝鮮による犯罪との疑惑が大きくなるため、仕方なく残留したのだろう」と説明している。

　一方、逮捕されたリ容疑者は現地警察の聴取に、自身は事件と「何の関連もない」とし、容疑を否認していると報じられた。