金栄宇氏(右)と話す韓長官=20日、ソウル(聯合ニュース)
金栄宇氏(右)と話す韓長官=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の韓民求(ハン・ミング)国防部長官は20日、国会国防委員会の懇談会に出席し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件について、「脱北者(北朝鮮脱出住民)や(北朝鮮の)体制に不満を持つ勢力に対する強力な警告メッセージの意味があるとみられる」とした上で、「金正恩体制に取って代わる勢力を事前に排除し、国際社会に対し、政権を交代させようとする動きをあらかじめ断つという意味がある」と話した。国防委員会の金栄宇(キム・ヨンウ)委員長が伝えた。 韓氏は殺害に使用された毒物について、ネオスチグミン、青酸カリ、リシンなどメディアで広まっている5種類のうちの一つだろうとの見解を示した上で、毒が使用されてから死亡するまで時間がかかった点から、毒物の量や種類に関してさらに確認が必要とした。 また北朝鮮が保有すると推定されている生物化学兵器は約40種類に達すると説明した。 このところ北朝鮮のナンバー2とされる崔竜海(チェ・リョンヘ)党副委員長の公開行事への不参加が続いていることについては、「金正男殺害事件と関連がある可能性があるとみて注視している」と話した。 
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