ソウル拘置所前で李氏を待つ会社関係者=(聯合ニュース)
ソウル拘置所前で李氏を待つ会社関係者=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の裁判所が19日未明、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長に対する逮捕状請求を棄却したことを受け、同グループは「身柄を拘束されず真実を解明することになり幸いだ」との反応を示した。 グループのコントロールタワーの未来戦略室があるソウル・瑞草の社屋ではナンバー2の崔志成(チェ・ジソン)同室室長(副会長)をはじめとする首脳部が、また、李氏が待機するソウル拘置所の周辺では10人余りの会社関係者が、夜を徹して裁判所の決定を待った。 逮捕状請求の棄却が決まると、李氏は午前6時14分ごろに拘置所を出て、待機していた乗用車で瑞草社屋へ向かった。サムスンによると、李氏は役員・社員をねぎらい、重要懸案などを確認してから帰宅するという。 朴槿恵(パク・クネ)大統領が絡む疑惑と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件に対する特別検察官チームの捜査は続いており、李氏らが起訴されれば法廷で争うことになる。 このためサムスンは緊張を緩めておらず、関係者は「この先の捜査と裁判で贈賄や横領などの容疑を晴らすことが重要だ」と述べた。裁判でこれらの罪が認められることにでもなれば、サムスン電子などの世界ビジネスに多大な支障が生じると懸念した。 サムスンは特別検察官チームの捜査と裁判に備える一方、この問題のためにほぼオールストップとなっていた投資や事業再編、持ち株会社体制への移行検討などを徐々に再開する計画だ。関係者は「捜査と裁判が終了するまで、終わったとはいえない」としながらも、「トップが健在なら逆境を賢く乗り越えていけると確信する」と話した。
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