【ソウル聯合ニュース】韓国のロッテ百貨店とロッテ免税店が明暗の分かれた業績を発表した。  ロッテ免税店は25日、ソウル・明洞近くにあるロッテ百貨店本店内にある小公洞店の今年1~6月の売上高が1兆4000億ウォンだった(約1283億円)と発表した。1日平均約80億ウォンの売り上げがあったことになる。 8月末に化粧品売り場などを広げてからは、1日平均約85億ウォンに増えたため、今年1~9月期の同店の売上高は前年同期比32%増となる2兆2000億ウォンと推計される。 ロッテ免税店は、現在の水準が維持されれば、今年初めて年間売上高3兆ウォン突破も可能と期待している。 一方、ロッテ百貨店本店の1~9月期の売上高は前年同期比10%増となる1兆4000億ウォンだった。業界関係者は、昨年4~6月期が中東呼吸器症候群(MERS)の影響で業績が悪かったため、10%増は停滞に近いとみている。 ロッテ百貨店も今年の本店の売上高を前年の1兆8000億よりやや多い1兆9000億ウォン程度にとどまると予想している。 予想通りとなれば、同じ建物を使うロッテ免税店とロッテ百貨店の売上高の差は1兆1000億ウォンに上ることになる。 免税店が建物の9階から12階を使用し、百貨店が地下1階から地上12階までを使用することを考えると、売り場面積当たりの売上高の差はさらに開くことになる。 中国人観光客などの増加により、2014年にはロッテ百貨店本店とロッテ免税店小公洞店の売上高は1兆8000億ウォン程度でほぼ並んだ。 昨年は免税店が2兆800億ウォンを記録した一方で、百貨店が1兆8000億ウォン程度でとどまったため売上高が逆転し、今年はこの差が1兆ウォン以上に広がる見通しとなった。 ロッテ免税店側は好調の理由について、中国人観光客をただ待つだけでなく、K-POPコンサートを開催するなど、韓流マーケティングを通じて積極的に外国人観光客を誘致した結果が売り上げ増加につながったと説明した。
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